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大学生になりました

お久しぶりです

一時帰国のはずが、10ヶ月も日本に滞在することになって、先月ようやくパリに帰ってきました。

日本にいる間に大学が決まって、先週から初めての大学生活が始まりました。フランス語での授業は想像以上に大変で、初日の授業のほとんどが聞き取れず、どうなることかと思いましたが、今週に入ると徐々に慣れてきて友達もでき、少しずつ学校生活が楽しくなってきました。

大学生がこんなに忙しいとは思ってもいませんでしたが、毎日毎日新しい言葉、プレゼンテーションの準備や課題に追われて、ようやく自分が大学生になったんだと実感しています。

去年の今頃はパリで全く違う生活を送っていたと思うと、なんだか面白いです。パリのモデル事務所に入って、11月に二度目のロックダウンに見舞われ就労ビザが取れず、帰国を余儀なくされた私は、なんとかパリに戻る方法を探していました。

モデルを仕事にしようと考えてパリに渡ったはいいものの、自分のできることは思った以上に少なく、このままでは仕事を続けるどころか、自分を好きでいることもできなくなってしまいそうでした。モデルとして、被写体として、自分を表現するにはもっと経験や知識が必要だと思った私は、パリで学校を探すことにしました。

初めは語学学校に申し込み、冬のうちにパリに戻るつもりにしていました。しかし幸か不幸か学生ビザが降りず、私は日本で働くことにしました。年末年始に短期のつもりで始めたお寺のバイトが本当に楽しかったので、そのまま2月までお寺に残って働きました。その間に、今の大学の出願がオンラインで行われることがわかり、大学の試験を受けてみることにしました。日本で大学に行ったことのない私は、まずDELFという語学試験を受けなければならず、フランスで知り合った友達に助けてもらいながら勉強しました。私の住んでいるところではフランス語を教えている学校が少なく、悩んでいた時に散歩をしていて出会ったフランス人のマダムに頼んで、授業をしてもらっていたこともありました。なんとか試験に受かったはいいものの、出願までの道のりは更に長く、結局結果が来たのは6月でした。その間に介護施設でのバイトを初めて、出発が決まるまで働くことにしました。

結局9月の新学期が始まるギリギリの飛行機でパリに行くことになって、気がつけば教室で授業を受けていました。

そこまでのプロセスは長く、苦しいこともたくさんありました。思い返せば簡単なことはひとつもなくて、全てが嫌になりそうなほど大変で時間を要しました。

しかしそのおかげで、新学期授業が始まって初めて自分の名前が呼ばれた時、信じられないような、安心感と嬉しい気持ちで涙が出そうでした。

その1時間後には、授業が難しすぎて別の涙が込み上げましたがそれはまた別の話です ;)

最後まで読んでくださってありがとうございました
それではまた

tomo


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