秋田 「なまはげ館」など
秋田へ
秋田で用事を作ったので、ちょっと足を延ばして男鹿まで行ってみる事に。男鹿半島には、入道崎、ゴジラ岩、水族館など、見るところは色々あるが「なまはげ館」を目指す。ここは公共交通機関で行くのはちょっと大変なので車で。運転は得意ではないし、体力もないし、夜に用事があるので無理はしないしない。「なまはげ館」見れたらオッケー、余力があれば入道崎に行ってみようという計画。
なまはげ館
高速は「昭和男鹿IC」で降りる。何故名前に「昭和」がつくのか、男鹿だけで充分じゃないかと思うが土地の事情があるのかな。
あとはナビの言う通りに進むだけだが、途中から前後の車がいなくなり「あれ?コレ大丈夫?合ってる?」って感じの山道になる。目指す「なまはげ館」は、山の中。ちょっと不安だけど楽しい山道を進むと到着。
到着したのは、午前最後のなまはげ実演が始まった時間だった。午後イチの実演まで2時間。せっかくだから実演を見る事にして、展示物を観て、ご飯食べて、真山神社を観て過ごしたのだが、ちょうど良い時間だったな。
なまはげの由来は諸説あるらしく、4つのお話を読んでみたがどれもなんかピンと来ないw 庶民の行事だからしっかりとした記録はないのか、そぉかぁ識字率ぅ。
アイヌは文字を持たないから記録がないとは言われるが、アイヌじゃなくても昔の庶民は字が書けなかった人が多いから、文字を書ける人が記録を残さない限り正確な情報は残らないのだな。
なまはげ大集合エリアは、意外と全然圧迫感も怖さもない。先日美術館で見た銅像が今にも動き出しそうでちょっと怖かったのだがそれに比べると全然、全く、何の気配も感じなかった。むしろ滑稽な感じ。こどもの作品展示みたいな雰囲気すらある。色んな面があるので見ていて飽きない。
実際になまはげが正月に家に行く時の映像が見れるコーナーもあるのだがそこですげぇ笑ってる二人組がいた。まぁ確かに子供が泣く様子は滑稽なのだが、終了後もいつまでも「あれはオモロかったなー」ってでかい声で話してた。馬鹿にしてるというか、土地の文化へのリスペクトがない様にも聞こえなくもないが「オモロい」という言葉に含まれる微妙なニュアンスがよくわからないので解らない。
昔、関西の友達が秋田の人と結婚して『親戚たちに「めんこい」と言われるが馬鹿にされているのだろうか』と訊かれたを思い出した。『かわいいって意味だから馬鹿にしてはいないよ』と答えたけど、イマイチぴんと来てない様子だった。方言のニュアンスを伝えるのは難しい。
何て事を考えながらメシ。
伝承館の実演は、説明の後、なまはげ2頭がやってくる。(「頭」って言ってた)
先導する人がいて、最初にその家になまはげが入る前に入って良いか確認するらしい。「お悔やみとか出産があると入れないから」と、さらっと当たり前の事の様に説明されたけど、え、そこはもうちょい詳しく教えて。出産も駄目なの?
なまはげは、入ってきて一通りおどかした後「なまはげ台帳」という記録をみながら家族調査を始める。台帳、段ボール製でしたが。
昔の台帳の展示とかはなかったけど、いつの時代からやってるのかな。住民票確認的な意味合いなのかな、隠し事はないのかチェックしてる様で怖いな、福祉調査的な意味合いなら良いけどな。
家族調査がてらの問答は「おまえとこの嫁さんは、夜に夫婦でカラオケに行ってばっかりで朝起きないらしいな」なんて言ってる、見ているおばあちゃん達はめちゃめちゃ笑っているのでウケ狙いなのだろうが、ちょっとビミョーだなw 夫婦仲良しで良いじゃんw
「いやいやカラオケに行ってるのは知らなかったけど、うちの嫁はよく働くいい嫁だ」なんて家の人の返しもまたビミョーっす。よく働くのがいい嫁か、大丈夫かコレこの先の令和このままでいける?(勝手に心配)
私情をいろいろ聞いてくるめんどくさい近所のおじさんとしか思えないが一応神様っていうことになってるなまはげとの問答が終わると、最後にもう一回うぉーって脅かして客の方にも回ってくる。大体子供がターゲット。なまはげ氏は足元が見えないからスマホ踏まれない様に気をつけてねという事前忠告あり。客を巻き込むエンターテイメント。
なまはげからおちた藁は縁起物だというのでひとつ頂いた。
子連れが多かったね。子供連れて来たいよね、なまはげ実演。小学校中学年くらいの男子ともなると俺全然怖くないアピールしてたから幼いうちに連れていかないとですよ。
なまはげ館、自分のスマホは圏外だった。格安スマホなのでね。
帰り道もナビに言われるままの道を走ったが楽しかった。バイクで走るのも楽しそう。山あり海ありで景色も良い。半島ならではですね。
男鹿と秋田市内を結ぶ道路には風力発電がたくさんあり、風車をなかなか見る機会がない自分は盛り上がった。頭の中に「風の谷のナウシカ」の音楽が流れる。
この日の観光は終わり。一番の目的はコレ
イベント終わり明け方に宿に戻って、チェックアウトギリギリまで寝ようと思ったがいつも通りの時間に目が覚め、割と元気だったので予定より早めに出発。雨が降りそうだから早めに帰ることにした。
仙北市立角館樺細工伝承館
で、帰宅ついでに角館。
角館の街は中国からのツアー客が沢山いたのだが、ここは閑散としていてゆっくり見れた。学がありそうな年配のご夫婦が何組かいる程度。
樺細工の茶筒は実家にもあるし、昔からあちこちでよく見ていたけど、見た事ない工法やデザイン、茶筒以外の製品が沢山展示されていて楽しかった。
市立の施設だから、簡素な展示方法だしエンタメ感は全くないのだが、市が所蔵しているものあれやこれや展示しちゃってる感じで、後半は樺細工全く関係ない博物館の様な展示となり、何故かドイツ製の水力発電(だったかな?)の機械も展示されてた。
最後に製品が売っていて、良いなぁと思った茶筒は9900円。うーん、買えない値段ではないが、今買わなければならない訳では全くないんだよなぁ。角館、また来れるしなぁ、と言う事で見送り。丁寧な暮らしはほど遠い。15000円のチケットは即購入するのに。
伝承館の建物が洋風ラブリーで、ちょっと違くね?なんて思いまして、公民館の方が全然趣がありました。
田沢湖…ていうか、きりたんぽ
子供の頃、はじめてきりたんぽを食べたのが田沢湖でな、すっごい美味しかったことを思い出し、数年前に息子と秋田市に行った帰りに寄ったのだが売っていなかった。平日だからかーと思い、今回も行ってみたがお店はやってなかった。ていうか田沢湖人少ないたつこ象のほうに行ったらもっと人がいるのかなー。
湖畔で子供を遊ばせるために来ている地元の人か、ふらっとドライブで立ち寄ったカップル程度しかおらんぞ。カップルという言葉がハマるほど時間が止まっているぜ。
きりたんぽの店はあるのだよ。営業していないだけで。繁忙期は営業しているのかな。湖の繁忙期っていつよ?
で、きりたんぽのことを思いながら途中の道の駅に寄ってみると、あるじゃんきりたんぽ。
あー、でもねー、こ れ は、長期保存できる乾燥させたきりたんぽをあたためて味噌をつけたものですね。うん。丁寧にあたためてくれているんだけど、子供のころ食べたやつは、ご飯を割りばりにくっけておばちゃんが手作りしたフレッシュなやつだったんだ。だから美味しかったのだ。手間がかかるからなー。客がたくさんいてどんどん売れる様な状況じゃないと、採算合わないですよね。
「ごはん固めて味噌つけただけなのに、意外と高いよね、きりたんぽ」なんて昔、言ってましたごめんなさい。
うまいきりたんぽ食べたいなー。
きりたんぽって和菓子のジャンルじゃないから、和菓子屋にはないんだよね?どこ行ったらフレッシュきりたんぽ食べれるのかな?居酒屋?
いっそのこと作ってみるか。いや自分、味噌おにぎりもうまく作れないのに。