ウポポイへ行った
ウポポイとはコレ。
最寄り駅は、札幌から特急列車でおよそ1時間の「白老」。札幌ドームライブの次の日なので、10時近くまでホテルでうだうだ過ごし、札幌駅で土産を物色し10時56分の特急北斗に乗る。白老着は11時58分。こういう場所に行くには遅いよね。でも、旅行に無理なスケジュールは禁物って事で。入場する時、昨日のライブTシャツを着てる人が出てきたところだった。朝早くから来てたんだなぁ。ちなみに前日のライブはコレ。
飲食店は入場口の手前にある。なるほど、入場料を払わなくても食事は出来るという地元民にうれしい仕組み。
博物館のつもりで来たがこれはちょっとしたテーマパークと思い楽しむのが良さそうだ。しかしまずは博物館だ。入り口に撮影が禁止なのかフラッシュが禁止なのか曖昧なマークがあったのできちんと確認はせずに写真はとらないと決めた。写真が撮れると「いい写真を撮る」ということに注力して、ちゃんと見ることを疎かにしてしまいがちなので自分は。
まず最初に、アイヌにとっての「カムイ」は神であり云々というのを、文章で、図で、映像で説明される。神道と仏教が混ざったような考え方だから、日本人ならまあ大半の人は感覚的に解ると思うのだが、やけにそこを詳しく説明してくるということは、西洋の人達も意識した展示なのかな。
熊送りについての解説もあったのだが、その、、、熊はどのタイミングで、、、殺すのかはちょとよく分からなかった。そこ知りたいな。できれば食べ方なども知りたい。カムイに返すと言う思想は解るがそこは具体的にという訳にはいかないのだろうか。
大陸との交流や歴史のコーナーもあり。様々な国と交流していた様だし、歴史も長い。北海道開拓以前の歴史について知る機会が今までなかったのだな。もしかしたら大河ドラマなどで戦国時代に「これはアイヌから仕入れた品物で、、、」みたいな台詞もありということなのかな。そういう史実も盛り込んで、いずれ北海道舞台でアイヌ絡みの物語やって欲しいな。しかしこの辺の情報は、多過ぎて頭に入りきれない。後々少しずつ頭に仕入れていく。
数ヶ月前に行った「ピリカコタン」では、生活の道具が沢山展示してあり、生活の様子が見えたのがとても良かったので、ウポポイでの生活の道具の展示はちょっと品薄に感じてしまった。刀だけは沢山展示してあったが、自分は衣類がもっと見たいのだ。「ピリカコタン」についてはコレ。
まあでも、博物館の展示はわかりやすいし、触って楽しめるコーナーや調べ物が出来るモニターらしきものがあり、子供達も飽きずに楽しんでいる様子だから、これはこれで良いのだろう。子供大事。
このアクセサリーとピアスが素敵だった。
展示の最後の方にオキさんのトンコリがありテンションが上がった。フェンダーのロゴ入りでアンプと繋がっているし、使い込まれた感がめちゃめちゃかっこいい。詳しくはコレね。
特別展示室では『おばけのマールとすてきなことば』展をやっていた。絵本のイラストの展示。うーむ。そうかそうか、ファミリーに来て欲しいのだな。春休みだからな。旅人としてはこのスペースにアイヌの工芸品展示して欲しかったのだが、春休みだからな、、、。
展示してあった刺繍の本がミュージアムショップに売っていたので買いそうになったけど、1500円が3種類あるのよね。いや買っても作らないでしょと自分に言い聞かせ、代わりに色んなデザインの衣装が載ってる本を購入。
刺繍の作品は、手芸サークルの作品的なものからアート作品的なものまで色々あるのだが、値段が比例してるんだな。良いものは高い。
博物館とミュージアムショップという目的を果たしたので飯。この時点で14時くらい。
「カフェリㇺセ」で「チェプオハウ」ってのを食べた。腹が弱い旅人にはありがたいヘルシーメニュー。塩味のきいた鮭と根菜のスープ。スープは、懐かしい味がして体に沁みた。じゃがいもがとっても旨かったさすが北海道。このカフェ、運営が社会福祉法人だったのね。広くはないけど、落ち着く空間だった。
腹を満たしたので「体験交流ホール」で伝統芸能上演を鑑賞。タイムテーブルなど全くチェックしていなかったがちょうど良い時間だったラッキー。上演前、大きな声で話す幼児がいて少々不安だったが、演目が始まってからは一言も話さず、終了後に「面白かった!」ですって! そうね!面白かったね!、、、っていうか、おばさんは一瞬泣きそうになったよ、何がグッとくるものがあるんだよ。
その後「体験学習館で楽器演奏がありまーす!」と係員に言われるがままにそっちへ向かう。ムックリとトンコリの説明と演奏。楽器演奏を聴いた後、ムックリ体験に行くか建築物を見にいくかちょっと迷って建築物がある方面へ向かった。
体験コーナーは終了しているが、中を観れるというので入ったが、これはピリカコタンの方がリアルだった。中は、普通の家にそれっぽい内装がしてあるだけだった、あくまでも体験コーナー的なものをやる為のスペースなのだな。手前の何軒かは中に入れなかったしな。ピリカコタン行ってなかったら楽しめたと思うのだが。
園内は職員が多かった。女性や高齢男性が多く、終了した体験コーナーエリアでは、職員が黙々と作品を作っていた。雇用をつくり、技術の継承を行う役割ってことかな。
ちょっとしたエリアに足を踏み入れると、職員が人数カウントをしている。こういう非営利組織では運営状況の良し悪しを判断するのは利益ではなく来場人数だったりするよなーと、余計なことを考える。
インスタで見かけたコレを見たかったのだが、よく見るとこれはウポポイでやっているのではなく、東京の展示会だった。ちゃんと説明を読もうぜ。
電車の時間も近づいてきたので、とりあえず博物館に戻る。そう、何度でも入場できるのだ。先ほどちゃんと見なかったディスプレイを座りながらじっくり見ようかと思ったが考えることは皆同じ。ディスプレイ満席。
体験、上映、上演などをタイムテーブルでチェックして朝から入場していれば、それだけで一日中楽しめるのだな。博物館メインの人もいれば、体験を楽しむ人もいるし、北海道旅行がてら来て話しながらゆっくり過ごしているような人もいる。子供が大好きなスタンプラリーやビンゴ大会もあった。、親戚一同といった様子でぞろぞろ歩いている団体もいた。器の大きい施設なのだな。地元の人が何度も来れる様な特別展示や上演、イベントも充実させている様子。次に来るときは、上演だの上映だのたくさん見れる様にスケジュールを立てよう、、、って、次に来ることを考えてるがいつ来れるのかな。
これ絶対好きなヤツだー、と、自分土産に買った菓子「エカシのニヌムスイートポテト」胡桃とバターとさつまいもがぎゅーっと凝縮してて美味かった。
(オマケ)ムックリとトンコリ