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【質問コーナー】ひじきの戻し汁は、使う?捨てちゃう?
こんにちは!
\重ね煮で叶える♡あんしん離乳食・幼児食/
重ね煮アカデミーのともなです。
先日、こんなご質問を
いただきました。
「ひじきの戻し汁は、ヒ素が含まれているので
使用しない方が良いと聞きますが、いかがですか?」
ひじきのヒ素問題が注目されたのは
2004年、イギリスでの報告がきっかけです。
「ヒ素=毒」というイメージが先行して、
不安になるのも無理はないと思います。
ですが、
やみくもに恐れるのではなく、
「日常生活でどれほど影響があるのか」を
冷静に考えることが大切だと思っています。
ちなみに、
2004年から現在までに
ひじきのヒ素による
健康被害の報告はありません。
(厚生労働省HPより)
今日は、
私の考えを3つの視点から
お伝えしたいと思います。
1.旨味と栄養を活かす
重ね煮の基本は“一物全体食”。
ひじきの戻し汁には、
旨味や栄養が詰まっています。
これを捨ててしまうのは、
とてももったいないこと。
戻し汁を活用することで、
少ない調味料でも料理に深いコクや
自然な甘みが加わります。
砂糖や油、出汁を使わずに
おいしい料理が作れるのは、
「一物全体食」の重ね煮ならではの魅力です。
2.適量を心がける
ひじきを「適量で楽しむ」分には、
健康への影響を心配する必要は
ありません。
WHOの基準によると、
体重50kgの人が毎日4.7g以上のひじきを
一生にわたって継続的に摂取すると
健康に影響が出る可能性がある
とされています。
ここで注目したいのは
以下の2点です。
①量の目安
乾燥ひじき4.7gは、
調理後で約20~25gのひじきに
相当します。
毎日、これほど大量のひじきを
食べている人は、少ないのではないでしょうか。
②継続的に摂取するリスク
同じ食品を、単品で
毎日大量に摂取することは
避けたいところです。
「ひじきはミネラルが豊富だから」
「コレステロールを下げてくれるから」と
ひじきのふりかけや佃煮として
毎日食べるのは過剰摂取に繋がります。
重ね煮では、ひじきだけに頼らず、
野菜や豆と一緒に
陰陽を取り合わせて、
調和して食べることを大切にしています。
そのため、
栄養バランスを保ちながら
楽しむことができます。
さらに、ひじきや野菜には、
排泄を促してくれる食物繊維が豊富!
腸の働きを助け、「老廃物の排出」をも
助けてくれるのです。
3.気になる場合は、戻し汁を使わない選択をしてもOK
それでも、
「戻し汁を使うのがどうしても気になる」
という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、
戻し汁を捨てる選択も、
もちろんOKだと思っています。
ただし、その際は旨味も栄養も減ってしまうため、
砂糖や油、出汁を足さないと
物足りなくなってしまうと思います。
*****
どんな食材にも、
良い面と悪い面があります。
どれだけ良いと言われる食材でも、
同じです。
一つの食材に偏らず、頼らずに
バランスよく適量を楽しむこと。
そして、
食材の特性を知ったうえで、
「どう食べるか」を
自分で選択すること
が、とても大切だと思います。
私自身は、ひじきの戻し汁の
旨味や栄養を活かしながら、
ひじき料理を楽しんでいます。
ご参考になれば
うれしいです。