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【映画感想文】『バズ・ライトイヤー』
ディズニー大好き芸人として、見逃すわけにはいかない、ということで今月の映画は『バズ・ライトイヤー』に。
洋画は字幕派だけど、近場の映画館が吹替しか上映していなかったので、吹替版で観ました。
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あらすじ
有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、 1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。
彼に残された唯一の道は、全員を地球に帰還させること。
猫型の友だちロボットのソックスと共に、不可能なミッションに挑むバズ。
その行く手には、孤独だった彼の人生を変える“かけがえのない絆”と、 思いもよらぬ“敵”が待ち受けていた…
心に残った場面やセリフ
ダイバーシティな世界
バズの親友・アリーシャは、バズが繰り返し宇宙に行き、月日が流れる間に、大切なパートナーと出会い、子供にも恵まれる。
そのパートナーが同性(女性)なのだ。
いよいよディズニーの世界でも、LGBTが描かれるようになったんだな、と時代の変化を感じた。
特別そのことにフォーカスするわけでもなく、それが当たり前かのように、さりげなくストーリーに組み込まれている。
近い将来、プリンセス×プリンセスのカップルが誕生するストーリーが誕生しても不思議ではない。
アニメーションのクオリティーの高さ
実写ではなくアニメなのに、バズの顔についた土ぼこりや、風でなびく髪の毛の質感など、細部まで本当にリアルに描かれている。
過去のピクサーやディズニー作品と比較していないので、あくまで個人的体感だが、こんなに本物みたいな風合いを出せるところまで、技術が進歩したんだ、と感心してしまった。
あと関係ないけど、バズの顎がまぁ長ぇ。
『トイ・ストーリー』のときからこんなに長かったかな?長い年月をかけて、どんどん伸びている気がする。
今を生きる。
乗組員たちを地球に帰さねば、と責任を感じ、ずっと1人で闘っていたバズだが、自分には大切な仲間がいることに気付く。
戻ってこない過去を憂うより、置かれた場所で花を咲かせ、身近にいる人を大切にし、今を生きることが大切だよな、と自分なりに解釈し、メッセージを受け取った。
気になるところ
独立したストーリー
映画の冒頭、字幕で『トイ・ストーリー』について触れるイントロダクションが入るのだが、結果的に『トイ・ストーリー』本編とはほぼ関係ないストーリーだった。
強いていえば、『トイ・ストーリー』でバズがよく言う決め台詞「無限の彼方へ!さあ行くぞ!」はここから始まっていたのね、という気付きはあったが。
あとから公式サイトを確認したら、今回の映画はこういう設定だった。
「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーは、 アンディ少年のお気に入りのおもちゃで、 彼の人生を変えるほど夢中になった“大好きな映画” の主人公──
その<映画>こそ、この夏公開される「バズ・ライトイヤー」です。
だから、アンディ少年やウッディなど、馴染みのあるキャラクター達は出てこなかったのね。
最後の最後まで、席を立つな!
エンドロールも終わり、さて、帰るか、と席を立とうとしたとき、やられたはずのザーグがまた息を吹き返すような映像で終わった。
これは続編の予感。
次はザーグの復讐と、それに立ち向かうチーム・バズの物語か?!
声優の起用について
本編『トイ・ストーリー』では、バズ・ライトイヤーの声は所ジョージが担当しているが、今作では俳優・鈴木亮平が起用されている。
私は過去の作品を吹替で観ていないので、全く違和感なく楽しめたけど、これまで所ジョージの声で育ってきたファン達はどう感じたんだろう?
あと、猫型ロボットのソックス役をお笑い芸人・かまいたちの山内さんが担当してるんだけど、序盤サイコパス感があって気味悪かったのに、途中から癖になって、愛らしく思えてくる。なかなかのハマり役かも。
今夏は、本編『トイ・ストーリー』1〜4を、バズに注目して見返してみようかな。