読んだ本。「上流階級」高殿円

おすすめ本 高殿円

「上流階級」

とてもオススメな本。
作者は、職業ものを書かせたら日本でもトップレベルの高殿円さん。高殿円さんの筆致も心地よい。

主人公は高級デパートの外商さん。
色々なお客様にお品物を届けたり、案内したりする。
ただモノを売るだけではなく新しいモノを提案したり、お客様のお孫さんの記念になるプレゼントを一緒にお探ししたりする。

さまざまな高級品、逸品が出てきて楽しい。
同時に、別世界〜っ!となるのだけど。

あるとき新規の上顧客様が出来る。 
30代くらいの女の人でなんとヤクザの愛人。
その人とのやりとりが続編ではメインに描かれる。
ある意味逆経済DV?なのだが、飼い慣らされる事の怖さを描いている。
ヤクザはその女の人のことを愛してはいるのだが、監視をつけている。
お金はたくさん使っていいよと甘やかしてはいる。誕生日に100万円をぽんとくれる。
ある意味?ダブルバインドである。

同時に、なんというか女性のさまざまな生き方について考えさせらてしまう。

ヴィヴィアンウエストウッドのスーツを着てる男性の外商くんも出てきて素敵。毒舌だけど。

うまくまとまってませんが、オススメの本です。
高殿円さんありがとう!


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