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好きな仕事が嫌いになったら、水木しげるが全力で救いに来た。


※2/26の朝に追記しました!!




書くことを仕事にしたら、書くことが嫌いになった。
写真を仕事にしたら、撮るのが嫌いになった。
SNSを仕事にしたら、SNSが嫌いになった。


実際には本当に嫌いになったわけではないけど、
仕事にする前と比べたら、好き度が下がってしまった。



なんとなくフリーランスになったけど、自分が気づいたら自然とやっていて、しかも人の役に立ててる好きなことを仕事にすれば、うまくいくと思っていた。

でも、実際は違った。


全然違った。


そんなこと、わかってる!て思ってたけど、全然わかってなかった。


それまで楽しく続けていたものが、仕事になった瞬間、プレッシャーを予想以上に感じ、「責任は自分」が重くのしかかる。


だって、自分しかいない。

会社にいたときのように他に頼れる人はいないし、私が失敗してしまえば終わりなのだ。


実際、たくさん失敗もした。

締め切りに間に合わない。
全力で作っても、向こうの求めるクオリティではない。。
撮りたい写真が撮れなくなってしまう。


……など、気づいたら、たくさん迷惑をかけてしまい、どん底に落ちていた。


「好きで、楽しくやることで役に立てる!」と思っていたはずなのに、

気がつけば「対価をいただいている、絶対に失敗してはいけない、プレッシャーを感じる!」に変わっていた。


失敗だった。

もう終わった。

これ以上自分にできることはないから、フリーランス店じまいだ!と思った。


そんなとき、私の前に水木しげる先生が現れて言ったのだ。

「こんなことをやっても
誰も振り向かんのじゃないかと考えていたら
いいものは生まれんでしょう
自分が楽しむことが大事なんです」


。。。。。え????



ん??

もしかして、「失敗」じゃないの?

単に、視点を間違えていただけかも???


「どこかの誰かさん」に乗っ取られていた視点。



思い返せば、楽しかったときは「自分視点」でやっていた。

「これ、面白い!」「この瞬間を残したい!」「自分の知っている〇〇さんはこれが好きそう!」そんな純粋な気持ちで動いていた。

だけど、仕事にした途端、いつの間にか
「みんなはどう思うだろう?」と考えるようになっていた。

せっかく思いついたアイディアも
「こんなこと、誰が楽しいっておもってくれるの?」など、どんどん捨てていた。

もちろん、広い視野も多角的な目線も大切だと思う。

でも、
「一般的にはこうしたほうがいい」
「この方がたくさんの人が喜ぶよね」

そんなふうに、知らない「どこかの誰かさん」のために仕事をすればするほど、ドツボにハマっていった。


無理な時は時間を置いたり、仕事のやり方を変えたり、少し違う仕事をしてみたり、アイディアを得るために勉強会に参加したりしながら、なんとか自分を誤魔化しながらモチベーションを上げて、頑張っていた。

でも、私の視点は「どこかの誰かさん」の視点だったのかもしれない。


水木しげる先生からのキラーパス


そんな私に、今まで、意識していなかった、突然の水木しげる先生の登場。


もちろんゲゲゲの鬼太郎は見たことあったし、漫画もよんだことあったけど、ご本人の伝記も読んだことなく、本当に初めまして。レベルのお方。

そんな方からこんなにも最高のキラーパスが来るとは思っていなかった。


少し前に、生まれて初めて行った鳥取で、
水木しげる博物館に行った。

その展示の一番最後に見つけたのが、この言葉。

最後の部屋だけ撮影OKだった。


ピカーン!!!!!!!
(って本当に言いたくなるくらいの感覚だった)


私は「みんな」に目を向けすぎて、
自分を楽しませることを忘れていたんだ。


「自分が楽しめばいい」
そんなシンプルなことなのに、いつの間にか難しく考えてしまっていた。


「どう思われるか」よりも「自分が面白いか?」を基準にすればいいだけだった。

そう、意識したら、

書くことも、撮ることも、SNSも、前みたいにキラキラして、「好き」がどんどんもどってきた。



(ちなみに、水木しげる博物館に行って以降、水木しげる先生のエッセイ読み漁りましたが、どれも泣くし笑うしで大変ですがおすすめです)


「好きなことを仕事に」して、見失わないために。

誤解を恐れずに言うと、「好きなことを仕事にする」のは簡単にできる。

でも、「どこかの誰かさんの好き」の目線に合わせてしまうと、途端に見失う。

自分の目線でみて、自分が面白がらないと、誰も面白がるものにはならない。

そこを忘れずに過ごせば、また這い上がって「好き」を楽しめるようになるんだと思う。




……なんて、カッコよくまとめてみたけど、実際は今でも毎日のように、

「こんなん誰が読むの?!😭」
「え?!これ面白い?!?💢」
「こんな写真、こんな動画、誰にも響かないよ…」

など、自分の目線でも、
自分の作ったものに、自問自答しながらすったもんだしているリアルです。

自分が楽しめばいい!自分が面白がればいいってわかっているけど、

むずかしいよね〜。

自分を楽しませるためにも試行錯誤する日々です。

はーーーでも本当にすてきな言葉だなぁ。
すてきすぎるからもう一回載せます!

「こんなことをやっても
誰も振り向かんのじゃないかと考えていたら
いいものは生まれんでしょう
自分が楽しむことが大事なんです」


水木しげる先生のキラーパス、皆さんにもお裾分けします。




初めましての方はこちらもどうぞ🫖

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