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年賀状を見て思い出すあの日々

年賀状を読むと年賀状でしかつながりのない人だと一瞬タイムスリップしてしまう。なみえ先輩はそのうちの一人だ。

80年代に中学生だった私の軟式テニス部の一学年上の先輩。その年賀状の雰囲気はずっと変わらない。私のことは旧姓の呼び捨てだ。

中学一年生の春、軟式テニス部に入って、毎日ボール拾いと素振りだったが、3年生が6月に引退した後は、いよいよ我々一年生もボールを打てるようになった。

部長は、なみえ先輩。とっても明るくて楽しくて面白い。飾らない。先輩が話すとみんなが笑いに包まれて一体となった。テニスはとてもうまい。部活は適度に手を抜いてる笑。そんなお日様みたいな先輩が私は大好きだった。そしてなぜかとっても私のことを可愛がってくれて、終礼で皆の前で激しくいじられ笑いに包まれて部活が終わる毎日だった。

先輩が卒業した時は、寂しかった。卒業式が終わった後、「セーラー服のリボン下さい」と言ったら、制服一式すべて脱いで私にくれた。「上にコート着るから全然平気だから」と。

あと「先輩、文通してください」思い切って言ったら、快く「いいよ」と答えてくれ、憧れの文通相手になってくれた先輩。(今でいうLINE交換みたいかな、でも憧れるくらい全然特別なもの笑)

手紙を通して先輩のちょっと大人っぽい高校生生活に触れたり、学生時代に触れたり。
そこから今でも年賀状のやり取りが続いている。

先輩とは中学卒業以来一度も会ってないから、私の中では今でもニキビがたくさんあるだいぶ日焼けしたお日様の似合うなみえ先輩のままだ。



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