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はじめてのラブレター

アガパンサスの花言葉はラブレター。

ラブレターといえば、初めて書いたラブレター(なのかな?)のことを思い出しました。

80年代私は中学二年生でした。

突然恋の訪れがやってきました。
当時、体育大会委員会に入っていて、三年生の委員長の顔が面白いな、イノシシに似てるなと、クスクス見てたら、好きになっていたんです。(若い!)
(失礼ですが、だいぶイケメンと離れていると思われます)

休み時間になると、体育館でバスケットボールをしているのを、いつもこっそり見ていました。
廊下に出ると、三年生のクラスが見えるので、そこからも眺めてました。
私のクラスの女子は、みんなこのことを知っているので、ワイワイキャーキャー盛り上げてくれます。
「イノシシ先輩が今こっち見てたよ」とか「職員室に向かって行ったよ」とか。

もう完全に先輩に気づかれてる。どうしよう。

二学期の終わりに、友人が、
「ラブレター書いて渡しなよ。ついて行ってあげる。」と提案しました。

え、え〜っ!と思いましたが、もうバレてるだろうし、もういいかもと思えてきて、ラブレターを書くことにしました。内容は

「受験頑張ってください。応援してます。年賀状を下さい」

これが精一杯でした。
プレゼント用に手編みのマフラーも編みました。

二学期最後の日の放課後、廊下で待ち伏せしました。心臓が飛び出しそうでした。

「あの〜」と声を掛けると

「誰?」

と返ってきました。ガーーン😱❗️
渡すだけ渡して、顔が真っ赤になるのを感じて帰りました。

冬休みに入り、挨拶だけの年賀状が無事私の元に届きました。それだけで飛び上がりそうなくらい嬉しかった。

そして、イノシシ先輩の卒業と共に、私の中学二年生の片想いは終わりました。

好きですとも、付き合ってくださいとも書きもせず、言うことも出来なかった、甘酸っぱい初めてのラブレターの想い出です。



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