エブリシングの真価
お手軽に本を購入したく、ブックオフへふらり。今の自分の心情に響いて、リンクする本を探しに2階に上がる。そして迷わず100円コーナーへ。
いつものように、林真理子、姫野カオルコ、桐野夏生、柳美里あたりを見ながら、最近ゴッホ展に行った名残があったのか、原田マハも覗きに。
そして店内に流れる音楽が平成の大ヒットメドレーであることに気づく。本を吟味しながらそのメロディーに耳を傾けていると、MISIAの「エブリシング」が流れ出す。
わたしはその曲をうっとりと最後まで、聴いてしまった。でも、彼女の歌声に、ではない。横にいたおじさまの鼻歌が、旋律が、あまりに美しくて。そしてその鼻歌を聴きながら、あらためてこの曲が真の名曲であることを実感した。
誰かの鼻歌を一曲まるごと聴いちゃうなんて、こんなこともあるのかと思いながら、店をあとにしたのでした。