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第6話 小崎っ子青年と先輩たち【2】

~宮崎県椎葉村にある1つの地区、小崎地区で地方創生のために活動している「小崎っ子」。小学校が廃校となり、人口減少問題と向き合いながら奮闘する20~30代の青年。これまでのこと、これからのことたくさん話して、地区を担っていく覚悟を決めていく(のかもしれない)~

第5話はこちらから▼

ママの後ろに回り込むニコちゃん
カメラ目線のこの笑顔はたまらんっ

これまでの小崎っ子青年

建設委員会で小崎っ子青年が新集会センターの図面の素案づくりをさせてもらうことに。(詳しくは第1話)移住者も含めた20~30代の青年たちを集めて素案を作り始めます。
尾向地区の同世代の設計士、尾前大樹さんと小崎っ子青年たちは課題と実現可能案を検討していく。
1回目の会議を終えて、小崎っ子青年たちが頼りにしている小崎地区の先輩たちを次回の会議には数名お呼びすることに。より具体的な設計案の構築を進めていく。

引き続き…今回の主題は「設計図(素案)を本当に小崎地区民に使われる場所にしていくためのブラッシュアップ作業」

設計図や図面だけでは見えてこない建物の雰囲気を写真を見ながらすり合わせしていきます。
「おぉー」
「すごーーい」
しか聞こえてきません。ワクワクはどんどん蓄積されていきます。

アイディアをどんどん出し続ける小崎っ子青年たちと真剣に何かを書いている大樹さん

そしてイメージがどんどん膨らんできた私たちは自由に勝手なことを言い始めます!
「通り土間のところにはブランコが欲しいよねー」
「いい感じの秘密基地みたいなのがあったら子どもたち絶対喜ぶ♡」
「小学校の2階から見た景色を再現してほしいなぁ」
「2階建てにしたらコスト高になるから、大きいテラスだけの2階をつくったら?!」
「いいかもー!大人は下で飲んでて『お母さんみちょってよーー!?』って上から叫んでる子どもたちとかいいよねーー」
「夏はビアガーデンやねw」
「〇〇さんがずっとおりそーーーw」

にぎやかな会話を聞きながらイメージが膨らんでいるよう…!

▲あっという間に私たちの妄想を見える化してくださった大樹さん。本当に頭の回転が速い方です…(大樹さんの仕事ぶりを宣伝するための記事みたいになっている気がしますne…)

2階部分が秘密基地みたいになっていて、ビアガーデンもできそう。15人くらいで宴会できるくらいの広さはとれるみたい。

新しい集会センターの利用イメージがだんだんと出来上がっていきます。私たちは本当に言いっぱなし状態ですが、わくわくするような楽しい雰囲気の中でこういう議論ができるのは素晴らしいことです!
こういう思いで創った場所はきっと多くの人に使われるようになるはず。Katerieともiroriとも違う、小崎らしい建物になるような気がします。

ちーちゃん

やっぱりこういう話を利用イメージなしに進めてはいけないのでは?と思いました。必要なものを並べただけの場所に共感を生み出すのは難しい。
土地への愛着というのは、土地に対して自分達が影響を与えることができると感じれたときに増幅します。だから小崎の先輩たちが青年たちに任せたことは、青年たち自身に小崎地区への愛着を増やすという点において効果的だったと言えます。さらに、この土地への愛着はさらなる地域活動を生み出す原動力へと育っていく可能性もあります。社会教育士の視点からみても大変興味深くて、地域活動の主体が育つ探求実践の場と成り得るのだと思います。主体を育てるのは一番難しいところですから、忙しい年代ではあるけれど20代30代のうちに小さい失敗を繰り返し行いつつも愛着は育てておくというのは大切です。本当は中学生の探求実践の場としても大いに貢献できる題材であり、青年たちが自主的に自分たちの未来について語り合う場は、私が移住した当初に実施していた「未来づくり対話会」が意図していた部分でもあります。

「過去誰も経験したいことのない課題(=人口減少問題)に地域の人と人が繋がり、対話し、人の力で乗り越えていく(=社会教育の視点で取り組む)」

ひできくん

今回建設される新集会センターは「社会教育施設」ですから、建設時点からこの社会教育の視点を含めて実践できているのは素晴らしい事例なのではないでしょうか。
人口減少という未知の課題について、自分たちの目線で課題を捉え、自分達に必要な建物を使って解決していこうとする今回の事例。
全国的に同じ課題に取り組んでいく必要がある中で、秘境椎葉村のとある小さな集落で生きるこの青年たちはどう考えていくでしょう。

新しい場所×懐かしい場所の組み合わせ

どこかで聞いたようなフレーズですね…w(Katerieのキーコンセプト)
コンセプトは被ってますが、私たちの「懐かしい」は小崎小学校というはっきりとした限定的なテーマとなります。
忘れたくないもの、残していきたい思い出が新しい場所にも残るように、小崎小学校出身の小崎っ子青年たちが考えていきます!

今(2023.06)まさに小学校の校舎解体を目前に控えている状況です。今なら小学校にある備品たちも新しい集会センターに持っていけます。解体は本当はもっと早く着工する予定でしたが、小崎っ子青年たちのこのタイミングを待ってくれていたのかもしれません。
新しい場所に活気や彩りを付けていくのはこの人たちなのだろうと思います。小崎が好きで、小崎にUIターンが増えたらいいなと真剣に考えている小崎っ子青年たちだからこそ、つくりあげることができる場所があるのだと思います。

設計図はまだ秘密…^^;

(((話を進めるにあたって難しいと感じているところは、差し戻しになるところ……)))
なにが原因だったのでしょうね…。私個人としては決め方を決める前に話を進めたせいで、「どうやって決めたのか!」と議論が再燃しているのではないかと思っています。
本当は建設委員会で「決め方を決める」という議論をしてから着手したかったなぁ。



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次回!小崎小学校へ。解体前最後の現地確認。

さて!消防操法大会も終わってひと段落したところです。次回は、小学校周辺に植えてある樹木の選定を行う予定です。小崎地区の地域づくり懇談会(行政と地区民の率直な(?)意見交換の場)では新集会センターの話題もあがりました。
小崎っ子青年に乞うご期待!!!!!


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