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【ベトナム旅10】夜のホコ天の盛上がりが社会主義国にとってなぜ重要か?ちきりんさんの考察が凄い!
前回、ベトナムとタイの違いがあまりわからなかったと書きました。
理由は、ベトナムもタイも同じように欧米資本の店舗が沢山あったこと、同じようにバイクで移動している人達も沢山いたこと、などです。
そして、グエンフエ通り Nguyen Hue St. は真ん中が歩行者天国のような広場になっています。日中は人はほとんどいないのですが、日が暮れると、人々がたくさん繰り出してきました。
ちきりんさんがTwitterでアップされてましたが、その歩行者天国(ホコ天)部分では、大道芸をする人達や風船を売る人、飲み物・食べ物の屋台などもいっぱい。歩行者天国の両側の道路では、2人乗りや3人乗りのバイクで駆けつけた人達もいっぱいです。
https://twitter.com/InsideCHIKIRIN/status/1603038183452999681?s=20&t=O47ckeNqKX7gHu2TWlplKQ
夕食後は、大道芸人ストリートの見学へGo! pic.twitter.com/KuPv21lwaM
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 14, 2022
私は、ちきりんさんが教えてくださった翌日の夜に見に行きました!
地上アイドルの女子達は、大勢の見物客に囲まれてます。そんな彼女らのパフォーマンスを、彼女たちのスタッフかファンが熱心にカメラに収めてます。
男子のグループの時も、至近距離でカメラを回しているスタッフがいました。
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円の真ん中で一人で歌う男性。彼は歌を聞かせるタイプですね。
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何組もいたのが、身体に金粉(?)を塗って銅像に扮する人達。
ロンドンの歩道でも見たことがありますが、あちらは寒いので被り物(ダースベーダーとか)に扮する人が多かったです。
金色の銅像に扮している人で、女性はあんまり見たことないです。「珍しいな~」と思ってみてました。
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銀色の銅像くん達もいました。
ピンクの子豚風船を売っている男性も。「これってそんなに売れるの?他のモノを売ったほうが稼げるんじゃないの??」と思いながら、いつも見てました。
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と、こんな風に大勢の人達が夜遅くまで歩行者天国で遊んでます。マイクの歌声は夜中12時過ぎても大きく聞こえてきましたから・・・・(寝れないじゃん)。
そして、これが毎晩、それも平日なのに続くのです!「凄いなあ」と思ってました。
ところが、ちきりんさんから社会主義国の解説を聞いて、「おお~、そうなのか!」と合点がいきました。というか、さすが考察が深いです!
(ちきりんさんがおっしゃった正確な言葉ではないです。私が理解した範囲では、)
こんな歩行者天国の場所を作ったのは、国民のガス抜きの一種として、ある程度の自由や羽目を外せる機会を、あえて作っているんだろうと。
それは、中国のゼロコロナ政策が急に緩和したのも同じ。
FIFAワールドカップの放映で、他国はマスクもしていないのに、なぜ中国国民だけ自由を抑圧されているんだとデモが頻発し、習政権への批判も出てきました。慌てて、国民の不満の矛先が習政権に向かわないよう、ゼロコロナ政策を緩和したんだろうと。
社会主義国家のベトナムも、ベトナム共産党による一党独裁。中国の場合は共産党独裁だと言うことがよ~くわかっていたのですが、ベトナムの場合、日本ではあまり政治的なニュースは流れてこないので(経済的なニュースは流れてますが)、そこをうっかりしてました。
為政者は、自分達が権力の座から降ろされることを嫌がります。降ろされないためには、どうしたら良いか?を常に考えているという訳ですね。
資本主義国家でも、社会主義や共産主義の国家でも、為政者は為政者。考えることは同じ、ということなのでしょう。
少しの自由を与えることで、政権に対する不満が起きないようにする。
うーーん、手のひらで転がされている気がします・・・。日本の政治家はそこまで上手にできていない気がしますが、耳障りの良い言葉や政策には気をつけないと行けないですね(苦笑)。