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ピンホール市場を発見せよ 自分の特徴を掛け合わせて尖り倒せ! #0120

さて。前回からの引き続きで、弱者の戦略としてピンホール市場にどうやって入り込んでいくか、というお話です。

市場的な特異性だけでなく、個人の特性を掛け合わせていくと人が真似できないスーパー尖った市場が見えてくる!という話です。コレは凡人にとっては実にありがたい話で、まさに弱者が生き残るには必要不可欠な戦略。

自分なりの特性を考えると、造園デザイン&施工を上流から下流までできます!ということと、海外のランドスケープアイデアを取り入れてきたというのは自分のいる地域では見られない立ち位置。
そもそもほとんどの庭で見られる、いわゆる日本庭園スタイルを一旦捨てているという点は地域の同業に言わせると「あるまじきスタイル」ということになるらしいです。

ここに「発信」を加えたい、というのが今!という感じですので、その辺りの話をしてみたいと思います。


造園自体がレア業界という

まず造園業に関して。
この業界、自分で関わっていると同業の人は多いのですが、まだまだ一般的にはレアと言われる業界ですよね、、。
普段暮らしてて、そんなに見かけないでしょう、庭師、、。(筋肉体操は著名だが、、)

10尺の三脚など、一般家庭にはそう無いでしょう、、。

自分が本格的に関わり始めたのはまだ7、8年前ですが、その前にもデンマークのガーデンにいた時期もあったことを含めると、もう10年は庭にかかわっていることになります。10年やっていると、それなりに経験はしてきました。

いわゆる親方についていく!という修行スタイルの時期は短いのですが、その代わりに国内外含めて、実にたくさんの師匠や同業者と関わってきました。
そんなこともあって、ガーデン、和風の庭園、個人の庭、公共の樹木(なんなら農業に関わる時期もあった)などなど高木から地被に至るまで、各種の「庭」と関わってきました。
これも一つの自分の特性だと思っていて、専門性というよりもいいとこどりのスタイルでやる、というのは職人的な業界において割とレアな部類だと思っているわけです。(というか、10代から職人修行している人と比べたら勝負にならない)

さらに現場をやりつつ、自分でデザインもするわけです。
ランドスケープで庭を考えるスタイルというのは実は少数派で、いまだに植木を植えるだけだったり、ホームセンターの資材でテキトーに処理するだけの業者ってたくさんいます。地方だとデザイン側がホントーにいない!!というのが実感です。

上流から下流まで網羅的に完結できることは意外とマーケット的には希少だったりするわけなんです。

あんまりデザインデザインしすぎないことも大事だったりはする。

海外の街を見てきた経験

実際に海外のガーデンで働いていた経験もありますが、さらにバックパッカーや旅行などで今まで50以上の国を訪問して、それぞれの街を観察してきました。

大学時代は建築や市街地のトラディショナルな空間が好きで、ルイス・カーンの建築を見にバングラデシュのダッカに行ったり、イエメンのサナアの旧市街群を見に行ったりと、かなりマニアックな地域にも足を運んでいました。
アーバンデザイニングにはずっと興味があって、大学時代は研究しておりました。(ただ旅行したかったことの言い訳のだったような気もするが、、)

サナアの旧市街の空間設計はとても面白かった

何にしても。特に人と街との関わり合いによって、どのようなバランスで空間が形成されていったのかを見たり考えたりするのが面白かったです。各所でのそういった思考の積み重ねが、空間の構成やバランスを考える元となっているところがあると思います。

ガーデンでは、デンマークのバイオダイナミック農園からスタートし、特にヨーロッパの農園や街の緑地計画を中心に実際に中に入って経験をしてきました。
特に、農園を中心としたレストランなどの商業施設は、「ランドスケープの中にレストランや商業施設がある」という今まで見てきたものとはまったく違う体験を提供していて、なかなかシビれましたねー。
いわゆるFarm to Table として、レストランの材料を提供するだけでなく、材料提供の場をそのままランドスケープとして成り立たせる方法は、完全にグリーンを「資産」として活用しておりました。
これを10年以上前に体験できたのは大変に貴重でしたよ。

ガーデンレストランの代表格 Rosendals Trädgård
(rosendalstradgard.seより引用)

最近は日本でもグリーンを中心とした施設など増えてきましたが、海外のグリーンは「人が心地よい」と思える場を、敷地のレイアウトや動線、構図、配色、実際の使われ方などをしっかり事前に設計しています。
この観点から空間を考えることができるようになったことは、自分のひとつの価値だろうなーと思っています。

現状のピンホールはまだピンホールではない

現状の作戦としては、北欧デザイン×造園で切り込んでいます。他にもいろいろなワザはあるので、北欧をベースにしつつ、オーダーメード的に対応しているというのがいいのかな?まあ、まずはキャッチーな北欧、というところから入っている感じですね。

この分野では正直、他に競合はいない状態です。そもそも、デザインできる造園会社がこの地域では皆無に等しい状況ですからね。
おかげで、ここ1、2年は特に新築を建てた若い家族からの依頼が多い状態になってます。前述したように、割と多方面に庭の構成を設ることができるので、それぞれのお客さんに対してオーダーメード的に対応できる強みがある認識です。

が、しかしコレをもっと尖らせていきたい、というのがホンネ。
地理的なマーケットとして、他にプレイヤーがいないために現状のポジションを築きつつありますが、まだクライアントワーク的な仕事が多いのと、マーケットクリエイトしていかないと先細ってしまうことが想像できるからです。
住宅でも商業施設でも、建築段階から入っていかないといかんですしね。

まずは理解のある施主と手を組んで、環境設計を考えていくことが手始めだと思っています。
そのためには「環境設計というものを布教する」というザビエル的活動が必要だ!というのが把握している現状でございますね。環境設計から考える人はまだまだ少ないからね。理解者を見つけて広げるってことが必要かな。

このように、マーケットをさらに限定していくことが自分なりのピンホールをさらに狭めてくれると思う次第でございます。

発信活動がんばります

ということで、発信活動を増やそうというのが現在の試みです。

今まで、この部分はあまり取り組めていなかったのですが、徐々に取り組もうとしているところです。実際、インスタは更新をしていくことで確実に集客に繋がったので、今後はより中身を重視したnote や音声配信を増やしていきたい次第です。
noteの記事は現状、週イチになってしまっていますがね、、これをもう少し増やしたい。ということで、まずは週3目標で書いて行こうと思います。

音声配信は、以前podcast で一人語りの配信をしていたのですが、これはもう少し造園関連に特化してアップグレードしようと思っております。
本当は、複数人でやりたいんだけど、造園絡みで今の所身近にはいないからなー。まず一人で初めてみようと思う次第です。

より狭い領域、狭い領域に切り込んでいく!これをさらに磨かせていきたいところでございます!

ではでは!

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