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光「へ」を光に❤️した三島由紀夫アンソロジーは📕やっぱすごかった ME AND YUKIO MISHIMA A Fanmade Anthology Celebrating 100 Years Since His Birth❤️
JR京都 嵯峨野線 「保津峡」駅 ⬇️
夜にこの駅で降りる者
特にカップルがいれば
客も皆 戦慄😱
車掌は必ず声をかけ
それまで発車はないと
常連客は皆知っている
富士山麓と同様 自殺の名所で
ここから嵐山に抜ける道は迷い道
家ひとつなく
多くの行方不明者の看板がある
そんなところだから
夜の御用など
この駅には
それ以外にはない‼️
電車🚃が駅に到着しましたよ⬇️
これが夜🌉やったら❓ ここで降ります😰?
![](https://assets.st-note.com/img/1739087248-4125hyasZDm368gAt7KXUoLW.jpg?width=1200)
ハイキング好きの私
ここから嵐山に抜けたくとも
ギブアップの連続⤵️ でも何度も行ってる♡
というのも 写真で見て頂けるとおり🌳
ここは「金閣寺」を放火した
林養賢の母親が電車から飛び降りた
深く哀しい渓谷
でもあり
春は桜で🌸秋は紅葉で🍁美しい
保津川下りで有名な渓景の名所
ここを通るたび
私は三島由紀夫「金閣寺」を
思い出さずにはいられない
同じ蚊帳の中での
「お母さん」という女
の不貞を想って...
AVの物語か⁉️ なんて残酷
それが三島にかかるとこの美しさ⬇️
私にとって今んところ
エロ小説 悶絶ベスト 1、2を争う部分だ
あかん ベスト2も書きたくなってきた
先に書いてしまおう
三島由紀夫さま ちょっと待ってね♡
川端康成のここだ👇
「女が出来てから、修一と菊子との夫婦生活は急に進んで来たらしいのである」
さざえの壺焼の夜、信吾が目をさますと、前にはない菊子の声が聞えた。
川端先生のこの一行
恐るべし✊
そして 三島のベスト1 🏆はやっぱここ
息子と同じ蚊帳の中での母の不貞
を 蚊帳の揺れ方 漣(さざなみ)に
喩えて表すところ
潮騒は高く、海風は蚊帳の萌黄の裾をあふった。蚊帳の揺れ方が尋常でなかった…しかし風が立てるのではない動きが蚊帳に伝はった。風よりも微細な動き、蚊帳全体に漣(さざなみ)のやうにひろがる動き…湖の上の遠い船の蹴立てて来る波の先達、あるいはすでにすぎさった船の余波の遠い反映...
あかん 鳥肌立つ
三島由紀夫「午後の曳航」で
息子ちゃんに母の男を
海で🌊殺させちゃうわけだ
どっかで殺さな気が済まんわな
オーストラリア🇦🇺の出版社
Big Sun Pressより出版された二か国語版アンソロジー
ME AND YUKIO MISHIMA A Fanmade Anthology
![](https://assets.st-note.com/img/1739107274-V1cOgHy4zFwPEbXmNMtr8lkL.jpg?width=1200)
は
ゲーテが『若きウェルテルの悩み』を書いて
ウェルテルに自殺させることで
ゲーテは自殺せずに生きる力を取り戻した
という文章より始まる
三島にとって文学的な言葉とは、ゲーテにとってそうであったように、単なる言葉以上のものである
三島の言葉たちは女に復讐する
精神の完全な不在によって女に君臨する
女を肉体的にも精神的にも愛せなくなるわな
「私はおそるおそる
目をその源のはうへ向けた…」
13歳の男の子ですよ
ママ エグいです⤵️
旦那も息子も同じ蚊帳なのに…
そこで私と私の見たものの間には、
皺だらけの敷布の白い距離…
Anthology 編者のLiz さんは
この「白」に着目している
元新潮社の担当編集者であった小島千加子氏が、「華やかな白のスーツが、白のヘルメットが、如何に三島さんに似合っていたことだろう」と著書『三島由紀夫と檀一雄』で記したように、三島由紀夫の相貌には鮮やかな白が実によく似合う。その調和は彼の外見にとどまらず、彼の文章世界にも深く刻まれているように思う。彼の著作をひも解けば、白い歯、白いシャツ、白い襟、白い制帽、白い馬、白い雪――それらが鮮烈な印象を放ち、世界から隔絶された、特別な情景を作り出している場面が繰り返し立ち現れることに気づくだろう。
完全に「世界から隔絶された」
「私と私の見たものの間」の
「敷布の白い距離」
この描写に
身体が震える
十三歳の私のみひらいた目は、大きな暖かいものにふさがれて、盲になった。すぐわかった。父のふたつの掌が、背後から伸びて来て、目隠しをしたのである…
闇が少年の光となり
光が見たくない闇となり
真実が虚構
虚構が真実となった瞬間
父の掌は外された…そして私は掌の命ずるまま、掌の外されたのちも、不眠の朝が明けて、瞼がまばゆい外光に透かされるまで、頑なに目を閉じつづけた。
闇を光に
光を闇に
生と死を分つ光に
盲目に生きていたくとも
太陽は
「割れた鏡の破片が
小さな顔を無数に写し出すように」
白い敷布を乱反射する
ー ジョン・ダン ‘’The Broken Heart“
三島の「白」を生み出すものは何か。
それは「光」である。三島由紀夫の文章には、光が息づいている。
盲目さえ振り向かせる光
川端康成が「日向」で描いた
光🟰太陽に
「誰そ彼」を問う三島のたそがれ (in 「太陽と鉄」)
言葉は言はれたときが終り
であり
書かれたときが終り
腐蝕する言葉を脱し
普遍性を太陽に求めた
三島由紀夫の「太陽と鉄」
「皆とはちがふ」ではなく
「皆と同じ」
共に戯れ
共に苦しむ「受苦」
三島の求め、止まなかったものを
このLizさんの企画・編集された
三島由紀夫100歳記念アンソロジーは体現している🥰
![](https://assets.st-note.com/img/1739107667-HVTC8rlBInWpbLY2Q6fXdm0s.png?width=1200)
三島のパッション=Passion の乱反射を...
三島の未知は
フッサールが言うように既知だったのです
三島が憧憬した太陽が
いま 我々の太陽=三島
目的語が主語となったのです
三島由紀夫さま
あなたは「太陽と鉄」でこう言ってたんですよ
言葉によって創る者から
言葉によって創られる者へ移行する
このファンによるアンソロジーの意義に
Liz様の意図に
改めて感服している次第👍
人間は世界を正しく認識できない。如何に認識の摺合せに腐心したとて、我々のうち誰一人として同じ世界を見ることはできない… その前提に立つと、ある特定の作品に対して数多の解釈が存在する様は、その作品を原点とする座標系の、豊饒な大海が広がっているようであるとも表現できる。そう考えると──無論この短編の執筆時点ではまだ見ていないけれども──本アンソロジー企画に寄せられているであろう、三島由紀夫及び氏の作品に関する様々な解釈は、相反する解釈のいずれが絶対者というよりは、氏やその作品自体が、猫の目のように、見る度に姿かたちを変える性質のものである、と解釈すべきかもしれない。
宇宙人と言う正体を
もう
隠してもう生きなくてもいい多様性の時代です
In 「美しい星」
私にとって三島由紀夫は「今の時代に、生きていて欲しかった人」です。
❤️ME AND YUKIO MISHIMA A Fanmade Anthology Celebrating 100 Years Since His Birth❤️は
専門書ではありません
平野啓一郎による三島論も
柄谷行人による夏目漱石論も
専門家からしたら異端でしょう
しかし
見えない人には見えるし
未知は既知だったことも見えてきます
そして
最後に拙稿の紹介ももちろん忘れません
遂に やっと
三島由紀夫「仲間」が 先日 遅ればせながら
英語🇬🇧訳▶︎出版⬇️されたことで
拙稿
三島由紀夫「仲間」とビートルズ「ノルウェーの森」
Norwegian Wood の相似 についても
海外 readersとも やっと💦
その相似性につき 議論ができます❣️
1️⃣「仲間」の父子➕紳士
2️⃣「ノルウェーの森」の男女
は
共に
最初から死んでいるのです
だから家具もひとつもないし
教会の鐘に怯えるのです
フッサールの内的時間感覚を通して以外
意味の解けない
この
1️⃣三島由紀夫「仲間」と
2️⃣ビートルズ「ノルウェーの森」の相似性
比較も
読んでみてください
Protention is Retention
未知は既知
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(七月隆文著)
にプロットは似ています
(福士 蒼汰 And 小松 菜奈 主演映画も泣けます😭)
三島由紀夫さま
あなたにお会いして聞きたかったです
あれ フッサールだよね?
「お前はもう死んでいる」(北斗の拳)
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」的に
読めばいいんだよね? って。。。
「北斗の拳」すら知らない人もいるかな 笑😆
三島由紀夫さま
この普遍の鐘の詩を🎂100th birthday 🎂に贈ります
鐘に怯えないでください♡
「誰が為に鐘は鳴る」
なんぴとも一島嶼(とうしょ)にてはあらず
なんぴともみずからにして全きはなし
人はみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)
本土のひとひら
そのひとひらの土くれを
波の来たりて洗いゆけば
洗われしだけ欧州の土の失せるは
さながらに岬の失せるなり
汝が友どちやなれ
みずからの荘園の失せるなり
なんぴとのみまかりゆくもこれに似て
みずからを殺(そ)ぐに ひとし
そはわれもまた人類の一部なれば
ゆえに問うなかれ
誰がために鐘は鳴るやと
そは汝がために鳴るなれば
ペーパーバック版も出版されます
日本語・英語 二カ国語版です
Out now!
— Big Sun Press (@BigSunPress) February 7, 2025
Please enjoy this labour of love from the contributors, whose unique contributions together celebrate Yukio Mishima's 100th birthday this year.
Typeset, arranged and published for free download by Big Sun Press on our site. https://t.co/G70Cl4Qeo0
ダウンロードはこちら⤵️⤵️⤵️