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踊る漱石〜見つからないインデペンデントな衣装哲学

ー「メアリー・スチュアートらしい衣装って?衣装哲学」からの抜粋ですー

シャネルがWW Iで余ってた喪服の黒布を用い
リトル・ブラック・ドレスを作り
女性の体をコルセットから
そして男性から解放
水夫=男服からマリンルック革命したり
彼氏のセーター着たり
パンツ履いたり
女を中性=ユニセックス化「革命」

ムッシュ・ディオール
自立して のように仕事するも
らしく「独りで」
Barに入り お酒を嗜む
そんな余裕ある格好いい女のための
バー」ジャケットを作ったくらいフェミニスト♡
カッコ良すぎるムッシュ
今年のバージャケット
アマゾン
騎兵隊も率いたメアリー・スチュアート
因んだ乗馬服調のバージャケットだそうだ

メリー・スチュアートの騎兵隊は敵にむかって一気に突進」

「メリー・スチュアート」ツヴァイク著


売れる???
「こんなん着ないよな???」
「買ってくれるなら」 ですよね?
本末転倒=リバースしてる
との指摘❣️撃沈⤵️でも
最も それが「衣装」だ‼️🎉
それは
ムッシュ・ディオール好き
フェミニストの顔をした
アンチ・フェミニスト
アンチ・ムッシュ・ディオール であり
個人主義の顔した
ただの流行追従 普遍主義
メアリー・スチュアートの服ってメアリーになりたいの?
御指摘 ごもっとも👍
気に入らんだけやのにいちいち
理論がましい✊でも おもろい
他人=メアリーの模倣でなく(=エリザベス)
自分らしい衣装(=メアリー)とは?
模倣と独立」薦められ📕読んだ
こんなん知ってました?

オリヂナリテーを持って
もう少しインデペンデントになって、
イミテーションをしないようにしたい。
平等」「ユニテー」を形成する模倣=
イミテーション流行に敏感でありながら
外圧からインデペンデント
バライエテーを大切に自分らしく
ありのままにありたい

こんだけグチャグチャ語る人?
だれ?
こんなん漱石しかいないでしょ
漱石って何着てたんやろ
彼の小説やエッセイを
衣服中心に読み直してみることに♡
めっちゃ面白いことがわかった🤣
上のダラダラは
「独立と模倣」で もちろん夏目漱石です❗️
衣装のこと語り続ける漱石

人間という者は人の真似をするように出来ている情けないものであります…無論流行などは人の真似をする。われわれが極く子供の内は東京の者はこんな薩摩飛白などは決して着せません。田舎者でなければ着ないものでした。それを今の書生は大抵皆薩摩飛白を着る。安いからか知りませんが、皆着るようになった

夏目漱石「模倣と独立」


衣服について喋り続ける漱石あるある🤭
でも
考え過ぎて何を着てったら良いのかわからない漱石
やっぱりいた👊よーん🎉

翌日の晩は舞踏会をやるはずになっているから出て見ろと是公が勧めた。出て見ろったって、燕尾服も何も持って来やしないから駄目だよと断ると、是公が希知な奴だなと云った。燕尾服は其上倫敦留学中トテナムコートロードの怪しげな洋服屋で、もっとも安い奴を拵えた覚があるが、爾来箪笥の底に深く蔵しているのみで、親友といえども、持ってるか持ってないか知らないくらいである。いくら大連がハイカラだって、東京を立つ時に、この古燕尾服が役に立とうとは思いがけないから、やっぱり箪笥の底にしまったなりで出て来た。じゃ、おれの袴羽織を貸してやるから、日本服で出ろ、出て、まあ、どんな容子だか見るが好いと、是公は何でも引き摺り出そうとする。

夏目漱石「満韓ところどころ」


漱石 こんだけ語って結局何着て行くん?
って読者期待させて
何着てったかわからないですよね?
ノラ=人形を家から自由にしたイプセン
燕尾服着ていくの嫌って言ったとか

皆んなは燕尾服を着て来ているのだからというと、イブセンは自分の行李の中には燕尾服などは這入っていない、もし燕尾服を着なければならぬようなら御免蒙るという。

夏目漱石「模倣と独立」

衣装のインデペンデンス
流行追従=模倣ではいけないとか
自分は自分を出さねばとか

洋行帰りの画家が描くのは「他人の絵」
自分というものが何処にもない」
自分が自分の絵を」描かねばならない

夏目漱石「模倣と独立」

でも、漱石にとって衣装とは

赤毛布を被ってるのとを着ているとの差違くらいなもの

夏目漱石「坑夫」

つまり
理念」でしかない
何ページも何着ていくか
衣装の同一性を模索する姿がぐだぐだ続く

いっそ出るくらいなら踊らなくっちゃつまらないから、日本服ならまあ止そうと云いたかったが、是公は正直だから本当にすると好くないと思って、ただ羽織袴はいけないよと断った。是公はそれでも舞踏会を見せる気と見えて、翌日の午、社の二階で上田君を捕えて、君の燕尾服をこいつに貸してやらないか、君のならちょうど合いそうだと云っていた。上田君もこの突然な相談には辟易したに違ない。笑いながら、いえ私のは誰にも合いませんと謙遜された。  舞踏会はそれですんだが、しばらくすると、今度はこれから倶楽部に連れて行ってやろうと、例のごとく連れて行ってやろうを出し始めた。だいぶ遅いようだとは思ったが、座にある国沢君も、行こうと云われるので、三人で涼しい夜の電灯の下に出た。

夏目漱石「満韓ところどころ」


「いっそ出るくらいなら
踊らなくっちゃつまらないから」???
漱石が
「踊らなくっちゃつまらないから」🫢って言った⁉️
可愛い🩷
踊るんだ????
こんだけの紙面割いて
踊って
その後の
倶楽部」に「玉突場」に「バー」に…
まだまだ話は続くんですよ
でも
結局 何着て行ったか
何が良かったのか とか
なんもわからないんです
これが漱石なんです
リバーシビリティ
前に進まない足踏み
喋ってばっかり
大学で教員職が決まる前に勇み足で

まだ事のきまらない先に、モーニングを誂らえてしまって…
いよいよモーニングが出来上ってみると…せっかく頼みにしていた学習院の方は落第

夏目漱石「私の個人主義」

倫敦留学中トテナムコートロードの怪しげな洋服屋で、もっとも安い奴を拵えた覚があるが、爾来箪笥の底に深く蔵し…」    

 夏目漱石 「満韓ところどころ」

あの燕尾服は安かったがまだ一度も着た事がない。つまらないものを作ったものだなと考えた。

夏目漱石「倫敦消息」

へーそうなん
って思ってたらまだ続く

そのモーニングを着てどこへ行ったと思いますか?

夏目漱石「私の個人主義」

聞いて欲しいんやん🤣 
可愛い🩷
でも
結局 
御父さまの仰ゃる事は何だかちっとも分りゃしないわね」 
このぐだぐだに はいはいと適当に
妻が夫を無視る「道草」のエンディング
そうなるよ
勝手に喋っといて❣️って
たぶん
これが漱石
奥さんも彼に追いつき感MAX
でも誰も追いつけない
追いつかんで良い
漱石の「道草」いい感じ🩷
奥さん 漱石避けて
赤ちゃんにキスした😘
どっかで
女は子どもできたら
旦那より赤ちゃん👶とか
愚痴ってる漱石いたけど
スルーするしかない
喋り続けるのが漱石

そのモーニングを着てどこへ行ったと思いますか?…一年の後私はとうとう田舎の中学へ赴任しました…あなたがたは松山の中学と聞いてお笑いになるが、おおかた私の書いた「坊ちゃん」でもご覧になったのでしょう。「坊ちゃん」の中に赤シャツという渾名をもっている人があるが、あれはいったい誰の事だと私はその時分よく訊かれたものです。誰の事だって、当時その中学に文学士と云ったら私一人なのですから、もし「坊ちゃん」の中の人物を一々実在のものと認めるならば、赤シャツはすなわちこういう私の事にならなければならんので、――はなはだありがたい仕合せと申上げたいような訳になります。

夏目漱石「私の個人主義」

きっと
漱石は喋って勝手に
自分探し
自分に同一な
インデペンデントな衣装選びしてるんだ

ありのままをありのままに隠しもせず…自分の心の径路をありのままに現わすことが出来たならば…総ての罪悪というものはないと思う

夏目漱石「模倣と独立」

そうだよね うんうん
でも
衣装とはシンボルに過ぎない
象徴=隠すこと
最初は葉っぱだった🌿
恥=Shit 隠し
(前稿参照)


つまり
リバーシビリティ=反転
衣装の本質👗
まさにクイーン・エリザベスの虚飾👑👗
それをリバースし直し
最も自分に到達しようと
衣装について喋り続けるのが漱石
しかし
衣装は象徴でありながら
カーライルが言うように「時の衣」
プロテスタントカトリックのように
時を語る
このシーンは見事だ
虞美人草
が変われば衣装も変わる
小夜子藤尾

眼鏡は金に変っている。久留米絣背広に変っている。五分刈は光沢のある毛に変っている。――髭は一躍して紳士の域に上る。小野さんは、いつの間にやら黒いものを蓄えている。もとの書生ではない。襟は卸し立てである。飾りには留針さえ肩を動かすたびに光る。鼠の勝った品の好い胴衣の隠袋には――恩賜の時計が這入っている。この上に金時計をとは、小さき胸の小夜子が夢にだも知るはずがない。小野さんは変っている。  五年の間一日一夜も懐に忘られぬ命より明らかな夢の中なる小野さんはこんな人ではなかった。五年は昔である…しかし、こうは変るまいと念じてプラット・フォームへ下りた。  小野さんの変りかたは過去を順当に延ばして、健気に生い立った阿蒙の変りかたではない。色の褪めた過去を逆に捩じ伏せて、目醒しき現在を、相手が新橋へ着く前の晩に、性急に拵らえ上げたような変りかたである。小夜子には寄りつけぬ。手を延ばしても届きそうにない。変りたくても変られぬ自分が恨めしい気になる。小野さんは自分と遠ざかるために変ったと同然である。  新橋へは迎に来てくれた。車を傭って宿へ案内してくれた。のみならず、忙がしいうちを無理に算段して、蝸牛親子して寝る庵を借りてくれた。小野さんは昔の通り親切である。父も左様に云う。自分もそう思う。しかし寄りつけない。」

夏目漱石「虞美人草」

対象によって変わる衣装
小夜子といると素朴な小野が
藤尾といると仰々しく

メアリーよりも。。。。。。。???
他人=メアリー羨望に固執したエリザベス
イプセンやフロイトのように破滅的に自分らしくに拘り続けたメアリー・スチュアート
衣装なんて所詮 Bull Shit
どうでもいいんだろうが
漱石は結局 何着てったんだろうか
考えすぎると何も着れない「衣装哲学」
「何着てこ?」
9:48のぞみ🚅乗るのに9:00まだ家🏠
ソファー🛋️で寝てたスリップドレスのまま
東京行き→S社に写真撮られて載ってるやん???
(分かる人にだけ分かるジョーク)
衣装について こんだけ考えて 爆笑🤣
私も漱石も同じ♡

倫敦にゃだいぶ別嬪がいますよ、少し気をつけないと険呑ですぜ

夏目漱石「倫敦塔」


彼がタイムスリップして
今年のディオールの
メアリー・スチュアートの処刑時の服や
甲冑身につけた女に逆ナンなんかされたら
漱石節 極まり
倫敦でメンタルの調子崩すんだろうな
前もそうだったらしいから

あなたは戦う戦士ですか?
戦士でないのに甲冑身につけるんですか
乗馬しないのに乗馬服
おかしいでしょ
とか
きっとうるさいんだろうね
歴史で反転された
芝居がからない態度」が「芝居」とされ
芝居がかった態度」が罷り通る世の中
グローバリズムのこんな時代に漱石はきっとついてけない
衣装を剥ぎ
どちらが
どちらがか?
リバーシブルな女性たち
Stray Sheep
迷子の羊
魔性の女
想像するだけで愉快だ

別稿
添付の映画作品を見て
中世の衣装をお楽しみください




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