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腹を抱えて笑い転げるほど漱石の「坊っちゃん」面白いの知ってますか?

1: 色んな漱石

漱石「坊っちゃん
そんなおもろかったっけ?
ネタバレをおそれず
手短に…と思われる人は是非🩵
まずは四国新聞の記事

中学の教師堀田某と、近頃東京から赴任した生意気なる某とが、順良なる生徒を使嗾してこの騒動を喚起せるのみならず、両人は現場にあって生徒を指揮したる上、みだりに師範生に向って暴行をほしいままにしたり
「当局者は相当の処分を…彼等をして再び教育界に足を入るる余地なからしむる事を。」

以下全て 夏目漱石「坊っちゃん」

街中で生徒たちが喧嘩😩
山嵐(堀田)と坊っちゃん
すき焼きを食べていました

騒動の知らせを受け
暴動を鎮静するため駆けつけた
翌日の新聞がこれ⁉️

我々は坊っちゃんを知ってます
でも松山では誰も知りません
皆は新聞を信じます

モーニングを新調して
松山へ張り切って着て行った
ハイカラな坊っちゃん漱石😹😭😿
実は
漱石 学習院大学へ着任のため
新調したモーニング 仕事決まらず
着ていくとこなく松山へ🥹
だったんですけど
漱石って結構ハイカラなんです
踊りに行くし
倶楽部に
玉突き🎱=ビリヤード
そして
グルメ
また
運動がてら
松山では風呂でも泳ぎまくる
詳細は以下 別稿


どこまでが漱石で
どこからが架空かはわからない
漱石「坊っちゃん」内 登場人物たち
漱石は
赤シャツを自分だという (「私の個人主義」)
柄谷行人
赤シャツ 狸 野だいこ 山嵐 うらなり そして 坊っちゃん
全部 バラバラな漱石の分身だという(「漱石論集成」)
みんな 坊っちゃんの勤務する学校の先生だ
狸 が校長
赤シャツが 教頭………
いかんせん 
着任後 漱石は
松山をめちゃくちゃ楽しんだご様子💟
特に…😻

2:  泳ぐ漱石♨️

温泉♨️をめっちゃくちゃ楽しんだことは
「坊っちゃん」から分る

温泉は三階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。その上に女が天目へ茶を載せて出す。おれはいつでも上等へはいった。すると四十円の月給で毎日上等へはいるのは贅沢だと云い出した。余計なお世話だ

そして
漱石が生徒から付けられたあだ名は「赤手拭」

手拭が湯に染った上へ、赤い縞が流れ出したのでちょっと見ると紅色に見える。おれはこの手拭を行きも帰りも、汽車に乗ってもあるいても、常にぶら下げている。それで生徒がおれの事を赤手拭赤手拭と云うんだそうだ。どうも狭い土地に住んでるとうるさいものだ。

宿直の晩にも😤欠かさず
坊っちゃん 温泉へ♨️行っている
行きしに校長に会う
「暑い時には散歩でもしないと宿直も骨でしょう」
坊っちゃん 行ってきますと温泉へ♨️
山嵐にも会った
宿直が無暗に出てあるくなんて、不都合じゃないか
君のずぼらにも困るな校長か教頭に出逢うと面倒だぜ」と言った
??いま会ったとこやけど?
わかってない天然の坊っちゃん(痛い…😇)
校長にいま怒られなかったけど???
まさかの宿直=勤務日の温泉♨️👏

そして 泳ぐ💦 風呂で❣️

湯の中で泳ぐものは、あまりあるまい

その通り❣️ あんまいない
上記 踊る漱石は リアルに踊りに
行くのに服まで真剣に考える漱石だったが🤭
小説内ではあるが
泳ぐ漱石 がいた〜🧡
それも泳ぎまくる🏊‍♀️

湯壺は花崗石を畳み上げて、十五畳敷ぐらいの広さに仕切ってある。大抵は十三四人漬ってるがたまには誰も居ない事がある。深さは立って乳の辺まであるから、運動のために、湯の中を泳ぐのはなかなか愉快だ。おれは人の居ないのを見済しては十五畳の湯壺を泳ぎ巡って喜んでいた

ところがある日

今日も泳げるかな

ガラリとドアを開けると
大きな札

「湯の中で泳ぐべからず」

大きな札へ黒々と
湯の中で泳ぐべからずとかいて貼りつけてある。
湯の中で泳ぐものは、あまりあるまいから、この貼札はおれのために特別に新調したのかも知れない。おれはそれから泳ぐのは断念した。

そして翌日
学校へ出てみると
黒板に

湯の中で泳ぐべからず

と書いてあるには「驚ろいた」
めげない
漱石
泳ぐ♨️のは諦め
グルメ
気持ちを切り替える

3:  天麩羅🍤四杯

まずは
天麩羅
美味しかったとみて
天麩羅そばを4杯👍「平げた」

1時間目🧑‍🏫
「翌日何の気もなく教場へはいると
黒板一杯ぐらいな大きな字

天麩羅先生

とかいてある。
おれの顔を見てみんなわあと笑った。

坊っちゃん 「天麩羅を食っちゃ可笑しいか」
生徒 「しかし四杯は過ぎるぞな、もし

四杯食おうが五杯食おうが
おれの銭でおれが食うのに
文句があるもんか

さっさと講義を済まして控所へ帰って来た。

2時間目🧑‍🏫
「次の教場へ出ると

一つ天麩羅四杯なり。但し笑うべからず

と黒板にかいてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を過ごせばいたずらだ。」

「一時間あるくと見物する町もないような
狭い都に住んで、外に何にも芸がないから、
天麩羅事件を
日露戦争のように触れちらかす
んだろう。
憐れな奴等だ…
邪気ならいっしょに笑ってもいいが
こりゃなんだ。
小供の癖に乙に毒気を持ってる。
おれはだまって、天麩羅を消して
こう言った」

坊っちゃん 
「こんないたずらが面白いか、卑怯な冗談だ。君等は卑怯と云う意味を知ってるか」

生徒
「自分がした事を笑われて怒るのが卑怯じゃろうがな」

「やな奴だ。
わざわざ東京から
こんな奴を教えに来たのかと思ったら
情なくなった

余計な減らず口を利かないで勉強しろと云って
授業を始めてしまった。」

3時間目🧑‍🏫
次の教場へ出たら

天麩羅を食うと減らず口が利きたくなるものなり

と書いてある。「どうも始末に終えない。
あんまり腹が立ったから
そんな生意気な奴は教えないと云って
すたすた帰って来てやった

生徒は休みになって喜んだそうだ。」

4: 遊郭近くの団子🍡屋

でも💪 めげずに団子屋へ行く漱石
それも遊廓の入口にある団子屋
大変うまいという評判😋だからだ
「温泉に行った帰りがけにちょっと食ってみた」

今度は生徒にも逢わなかったから、誰も知るまい

翌日学校へ行くと……⁉️
毎度のこと笑😆

1時間目🧑‍🏫
黒板に

団子二皿七銭

2時間目🧑‍🏫

遊廓の団子旨い旨い


生徒が何を云ったって、やろうと思った事をやめるようなおれではないが、何でこんな狭苦しい鼻の先がつかえるような所へ来たのかと思うと情なくなった」

どころでは済まなくなった

5:  教員は遊泳禁止🈲外食禁止🈲

遊泳禁止🈲は無論
教員は外食禁止🈲になった
まずは皆さん
漱石の反応を聞きたいだろう

蕎麦屋や団子屋へ行って、中学の教師が勤まらなくっちゃ、おれみたような食い心棒にゃ到底出来っ子ないと思った。

私も教員時代
茶髪👱で⤵️
濃い目のルージュ💄で⤵️
祭りで「先生❣️」 キャンプで「先生👋」
パリ シャルル・ド・ゴール空港✈️でも
先生🤥❗️
だったので 漱石の気持ち わかります 共感💝
ここで赤シャツ=教頭

教師なぞは社会の上流にくらいするものだからして、単に物質的の快楽ばかり求めるべきものでない。釣に行くとか、文学書を読むとか、または新体詩や俳句を作るとか、何でも高尚な精神的娯楽を求めなくってはいけない……

赤シャツ 食えん奴だなとお思いだろう
坊っちゃん=漱石 怒りまくり💢

初手から蕎麦と団子の嫌いなものと注文して雇うがいい。だんまりで辞令を下げておいて、蕎麦を食うな、団子を食うな罪なお布令を出すのは、おれのような外に道楽のないものにとっては大変な打撃だ。

最後に 
大どんでん返し🆚赤シャツがあるので
お楽しみに😻😻😻
でも
とにかく
🈲外食禁止🈲
会議で決まっちゃったからね
校長=狸によると
「生徒の風儀は
教師の感化で正していかなくてはならん

その一着手として
教師はなるべく
飲食店などに出入しない事にしたい。
もっとも送別会などの節は特別であるが、
単独にあまり上等でない場所へ行くのはよしたい――たとえば蕎麦屋だの、団子屋だの――と云いかけたらまた一同が笑った」
行くところがなくなった坊っちゃん=漱石

6:  蜜柑🍊の木の蜜柑が食べたい:食は宅で🏠

蕎麦屋行き
団子屋行き を禁じられてる漱石
どっこも行けず😮‍💨
庭の蜜柑の🍊木を眺める🌳坊っちゃん
早く熟れろ🍊
いつ食べれる😨かなぁって⤵️
木を眺める🌳

グルメな坊っちゃん可哀想😢

庭は十坪ほどの平庭で、これという植木もない。ただ一本の蜜柑があって、塀のそとから、目標になるほど高い。おれはうちへ帰ると、いつでもこの蜜柑を眺める……あの青い実がだんだん熟してきて、黄色になるんだろうが、定めて奇麗だろう…婆さんに聞いてみると、すこぶる水気の多い、旨い蜜柑だそうだ。今に熟たら、たんと召し上がれと云ったから、毎日少しずつ食ってやろう。もう三週間もしたら、充分食えるだろう。まさか三週間以内にここを去る事もなかろう。  

哀れです
蜜柑をいつ食えるのかと
考えているところ🥹へ
偶然 山嵐がいっしょにご馳走を食おうと
牛肉を買って来た
優しい山嵐

すぐ婆さんから鍋と砂糖をかり込んで、煮方に取りかかった。

すき焼きかな❤️?
この山嵐
実は 
坊っちゃん赴任後 1番に
氷水を奢ってくれ
下宿を紹介してくれた人なのです

7:  蚊帳にバッタ🦗と下宿屋で乱暴

でも 坊っちゃんは常
山嵐を警戒している
というのも
団子
天麩羅
下宿騒動も
バッタも (後述)
坊っちゃんが着任後のすべての騒動は
全部 裏で山嵐が生徒を煽動していると
聞いていたからだ

山嵐
油断のできない人物
坊っちゃんの前任者も
山嵐にやられている
関わらない方がいいとアドバイスを受けていた
ので
とりあえず
山嵐への借りをなくすため
奢ってもらった氷水代金も
山嵐に返しチャラに🫡

でもバッタ騒動の会議の日
山嵐がすくっと立ち上がり
以下のように毅然と発言する


教員の宿直時の蚊帳の中にバッタを入れた
生徒より教員=坊っちゃんへの謝罪要求


宿直日に温泉はあり得ない

何かがおかしい????坊っちゃんは
山嵐の行動が分裂してると思う

生徒を煽動したのかと思うと、
生徒の処分を校長に逼る

すると会議後
今度は
突然 
下宿を紹介してくれた山嵐が
下宿屋を出て欲しい と言ってくる
坊っちゃんが下宿屋で乱暴
困ってるそうだから
ということ⁉️
乱暴なんてしていない⁉️けど
山嵐はやっぱり
赤シャツ(教頭)と野だいこの言う通り
裏表がある 二重人格
腹立つ💢
下宿に戻り
下宿を引き上げる用意をしていると
下宿の女将が

不都合でもありましたか
お腹の立つ事があるなら、云っておくれたら
改めます

❓❓

出てもらいたいんだか
居てもらいたいんだか
分りゃしない。まるで気狂だ。

意味不明❓とりあえず
君子のような うらなりを頼り
下宿屋を出て
上記 蜜柑🍊の木の老人夫婦の宅で
世話になることとなる

8:  マドンナと芸者:喧嘩には喧嘩🚢

蜜柑🍊の木の家🏠の
婆さんの話で少しずつ分かってきた坊っちゃん

うらなりの許嫁嫁=マドンナ
横盗りした赤シャツに 
山嵐が 直談判


経済的事情のあるうらなり家への配慮
を尽くした赤シャツのおかげ
うらなりが遠方だが給与の高い学校へ
自主転勤することになった


その分 坊っちゃんの給与が上がり
待遇が良くなるという告示


うらなりの自主転勤は自発的なものではなかった


下宿追い出しの件にもがあった

悪いのはまさかの
あのインテリ 人格者風の赤シャツ……
赤シャツが、うらなりを遠ざけてマドンナを手に入れる策略なんだろう」

やさしい声を一層やさしくして
述べ立てるのだから
始めて聞いたものは
誰でもきっとだまされるに極ってる
マドンナも大方この手で引掛けたんだろう

赤シャツが臭い‼️
事情の分かってきた坊っちゃん
マドンナから手を引かせようとする山嵐
邪魔😖な赤シャツは
生徒の喧嘩を利用
喧嘩を仕掛ける

向うから手を出しておいて、世間体はこっちが仕掛けた喧嘩のように、見傚されてしまう。大変な不利益だ。

これが上記 四国新聞の真相
すき焼きを食べている山嵐と坊っちゃんを
祝勝会へと誘いに来た赤シャツの弟
そして 生徒同士による喧嘩の勃発 🤛

「すぐあとから新聞屋へ手を廻してあんな記事をかかせ」 
世間は 坊っちゃんと山嵐を糾弾🔫
そして
山嵐は クビ fired  解雇された💢
しかし
証拠の挙がらないように工夫して⤵️
あんな弱虫はじゃない 
「全く御殿中の生れ変りか何か」

こんな土地に一年も居ると、潔白なおれも、この真似をしなければならなく、なるかも知れない

目には目を
歯には歯を

しか通用しないからだ
喧嘩には喧嘩
騙しには騙し
女々しさには女々しさ

まっすぐに✊
こんなとこからおさらばだ👋
必要なのは
証拠

団子屋も
天麩羅も
外食も禁じた
聖職たる教員の模範たる赤シャツ

物質的の快楽ばかり求めるべきものでない… 文学書を読むとか、または新体詩や俳句を作るとか、何でも高尚な精神的娯楽を求めなくってはいけない……

マドンナ=婚約者💔をうらなりから奪い
うらなりを遠方に飛ばし
芸者と宿🏨で
夜な夜な…………しけこむのは
精神的娯楽か?
みんな外食禁止🈲守ってると言うのに⤵️

こちらの弁護は向うの非が挙がらない上は弁護にならない

障子に穴を開けて👀 8日間…
坊っちゃんも辞表を郵便📮で👊

山嵐と坊っちゃん
温泉宿に泊まり込みです

「おれは逃げも隠れもせん…用があるなら巡査なりなんなり、よこせ」 と山嵐
おれも「おれも逃げも隠れもしないぞ。堀田と同じ所に待ってるから警察へ訴えたければ、勝手に訴えろ」と云って、二人してすたすたあるき出した………

その夜おれと山嵐はこの不浄な地を離れた。船が岸を去れば去るほどいい心持ちがした。神戸から東京までは直行で新橋へ着いた時は、ようやく娑婆へ出たような気がした。

おかえり 坊っちゃん💕




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