関西遠征がはじまって、1週間が過ぎました。
10/1(木)再発 / 余命6ヶ月と言われる
10/2(金)敗者復活戦(ハプロ移植)の道拓く
10/3(土)関西遠征決定
10/4(日)友人にお誕生日を祝わわれる
10/5(月)一旦東京の病院に入る
10/6(火)今日誕生日だし家に帰りたいとゴネる、東京の病院退院
10/7(水)自宅で束の間の休息
10/8(木)関西遠征出発・到着後ドナー選定やり直し通告
10/9(金)失意・抗がん剤開始
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10/16(金)CT / エコー / レントゲン etc etc 輸血、輸血、輸血、、、
「毎日何かが起こる」連続テレビ小説みたいな日々を経て。。。
「体調はどう?」と聞かれたら、10/1に余命6ヶ月だと言われた日も今日も「何ら変わらない」です。
でも検査の数字上ではあきらかに「重篤ながん患者」なのであるという、、「健康」と思っているのは自分だけという狐に摘まれてる感。何度目であってもこの精神と肉体の乖離は慣れません。
だからこそ、もう一度新しく「自分は病人・病気である」を再インストールして、それに「挑む」マインドセットを作るために、最近よく安藤忠雄氏のインタビューを見ています。いつまでも青いりんご、つまり挑戦者でいたいというお話。
https://www.aflac.co.jp/gan/yokuwakaru/article/page44.html
はじめて間近で安藤氏に触れたのは、建築家を目指すしがない大学生の頃でした。
心斎橋・三角公園に彼が来て、学生たちとざっくばらんに建築の話をする的なテレビの企画で。何人かが手を挙げて質問を投げかけるたび「なんや自分ら考えてることちっちゃいなあ」「夢を持て」「やから、夢持たなあかんって」と。夢夢夢・・テレビの前だからかっこつけてんのかと。ちょっと穿った見方をした自分もいましたが、とにかくでっかい夢を持って建築を楽しめというようなことを、人を射抜いてしまいそうで、でもとてもキラキラしたあの眼で繰り返し仰ってました。
インタビューで語られる、内臓5つ取っても元気という話。それはそれに見合った努力・鍛錬がどれほどのものかを表していると思います。自分を改造していくのは並大抵ではない。「人生はどっちにしても、一か八か」とか「強いやつが生き残るのでなく、状況に合わせて生き残らないといけない」という言葉はいかにも安藤氏らしいです。
そしてやはり生きるのに大事なのは「好奇心」だと。だからこそいつまでも青いりんごでいたいのであると。熟れて赤くなったらおいしいかも知れんけど。自分は一生青いりんごのまま終わりたい。青には可能性がある。可能性を残しながら生きた方が良いという言葉も、彼の生い立ちからなぞれば至極当たり前に染み付いた考え方だと肯けます。
可能性は自分で作る。
これはあの有名すぎるスティーブジョブスの「connecting dots」に通ずる。点を掻き集める。2つの点を結べば線、3つ結べば面、立体、、どんどん表面積を広げられる。
私の大好きな建築構造家のセシルバルモンドも、草木や花が自分たちの表面積を広げて(葉を伸ばし、枝を伸ばして)より太陽を受けるように伸びていくことから学べ、答えは全部自然の中にあると言っていました。
可能性を広げるというのは、自分で自分のいる空間の表面積を広げて見渡していくことなのだと実感します。1つの角度からは目に映らない気づきと発見をもって次に進む。よしやってやろうと、そこに挑んでいく。
人は刻々と死に近づいてる。誰しもにフェアなタイムリミット。であるなら、私も人生最後まで青いりんごでありたい。そんなことを思う掛け替えのない今日。元気です。