「思いは一つにつながって強い力になる」
今朝不協和音と反骨精神についての投稿を済ませたところ、先ほど待ちに待った吉報がもたらされました。
いろいろあって難航していた次のドナー。この話が従兄弟を含めた広い血縁関係に拡充された時点で私の脳裏には「この人」と思っていた、兄のように私を可愛がってくれていた父方の従兄弟に大決定し、移植日も遂に11/9(月)にセットされました。
今回のこの流れは、HLA研究所所長であり血液界に多大なる影響を及ぼされている佐治先生、超汎用性即納型T細胞というとんでもない免疫療法を生み出そうとしている河本先生に端を発し、 大谷貴子さんが諸々の仲介を進めてくださった中でできたとんでもない流れであること、あらためてここにお礼申し上げます。
そしてこれに必ず付け加えねばならないのは三宅さんの存在であり。三宅さんを紹介してくれたのは、ライフサカスという会社を一緒に立ち上げたさおりちゃんであり、そしてもっと言うとこのさおりちゃんにつながる道の原点、すべてのこの繋がりの始発点は本村くんであります。
2010年に開催された「世界を変えるデザイン展」にたまたま足を運んだことがきっかけでした。自分の脳天を突き抜けるような、まさに自分の中の世界が変わった秀逸な展示。音楽でいうビートルズのような。とんでもなく本質的で、限りなくエッジの立った企画・構成。すごい人たちが出てきてしまったと驚愕し、会期中に何回も訪れました。どんな人がこれをやらかしているのか。そう思っていた時、彼に出会いました。
それから10年。その一つの点が螺旋状に大きな弧を描いて広がり今日に至っています。あの日のワクワクがいのちの架け橋に繋がっている。一重にすごいこととしか言いようがありません。
もちろんこれらお一人ずつの出会いの間には、媒介する様々な方との出会いのループが絡み合っております。そうした一粒ずつのご縁が私の血となり肉となっています。
人とのつながりの素晴らしさ、それが最終的にこうも自分という一塊のニンゲンのいのちを救う大きな力の渦になること。胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。
兄のように慕う従兄弟を育てた伯父もまた、2年前に他界しましたが私を実の娘のように可愛がってくれていました。きっと黄泉の国から伯父も今回のドナーへの道のりを支えてくれていたことと思います。
思いは一つにつながって強い力になる。ここからが本番。どんな地獄もどんと来い。今はもうこの先の未来から射す光がはっきりと感じられます。次は年内に帰る!を言霊に載せて、前に進みます。
みなさま本当にありがとうございます。盟友西口さんの言葉「つながりは生きる力になる」も添えて。
※写真は2歳の私と7歳の従兄弟。祖母の家。昭和55年夏。