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決意の裏側

引き続き。この決意に至った経緯を、本当にあり得ない素晴らしいご縁の連鎖を、修行に出る前に、多大なる感謝と共に、ここに書き留めておきたいと思います。

「今、暗闇にいる人たちに少しでも光を届けたい」これは初発の時から思い続けて来た信念であり、自分の中に変わらぬ人生のテーマです。どんな時も。

30歳でフリーランスのデザイナーになり。2年目。結婚してからもちょうど2年。少しずつお仕事が増え、少しずつその輪が広がりかけたまさにその時、白血病を得ました。

1年半の地獄修行のあと、時が満ちて立ち上がったのが「ライフサカス」という会社でした。西部沙緒里、能戸俊幸、三宅俊介、枡田一昨、瀬名波雅子(敬称略)という。掛け替えのない方達を中心に、思いを寄せてくださる、ここに書き切れない素晴らしいみなさんが、自分の人生の貴重な時間と止めどない情熱を注いでくれてできた事業でした。

それがようやく次のステージにいけそうな時、最初の再発が見つかりました。
新しい地獄修行を経て。とあるバイオベンチャーに引き合わせてくれたのは前出、三宅さんでした。(https://www.facebook.com/cyberoptic)

「これ、絶対朋子さんもやった方が良い」「三宅さん、これ絶対やりたい。」リバーセル株式会社(www.rebirthel.com )の最初の扉を叩いたのは今年の1月です。
社長を務める佐治先生はHLA研究所(http://hla.or.jp)、引いては骨髄バンク、全国の日本赤十字社の立ち上げに深く関わる、なんなら「血液の世界のとんでもない権威」です。

そして「超汎用性即納型T細胞」というスーパー画期的な技術
(https://www.youtube.com/watch?v=XPhIrRKb284&feature=emb_logo)
を発明した河本宏先生は「京都大学ウイルス・再生医科学研究所」(http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp)を率いる世界有数の科学者でありながら、アーティスト、そしてなんならミュージシャン、かつ血液内科の臨床経験もあり、がんの、自己免疫疾患の、あらゆる病気の景色を180度変えてしまう可能性を無限に秘めた研究の第一人者です。

さらにライフサカス時代に出会った、大谷貴子さんは、前出、佐治先生が「わしの娘や」という人でもあり、同じく骨髄バンクの立ち上げ、そして「がんでも子供が授かれる未来を」という活動を牽引されてきた説明不要の白血病界のレジェンドです。
(http://umumedia.jp/2017/10/10/takakootani/)

あげくまさかと思う話ですが、現主治医である日赤医療センター塚田先生は、大谷さんが彼の学生時代から知る、そして自らも骨髄ドナーになったことがある、かつ私が人生を共にする先生です。(https://www.start2be.org/interviews/3090/)
昨日これら一連のご縁がものすごい太い光の矢となって。ものすごい大きな翼となって。別投稿した「ハプロ移植」という道を、あり得ないスピードで生み出し、拓いてくださったのです。不死鳥の折れた翼を秒速で治し、前より大きな羽根にしてくださったのです。

佐治先生の「あんた、諦めたらあかんっちゅうことやで。縁ってこういうことやねん」この一言と、段取りを組んでくだっさった関西遠征の話。その道を行かないわけがありません。

ハプロ移植は元々知っていました。”あえて”型を合わせていない細胞を入れる。そのことで「異物」として外部的要因で自分の悪い細胞を叩いてしまえ!という。
言い換えるとそれは同時に自分の良い細胞も叩いてしまうので、重篤な、強烈な、痛み、副作用、もうきっとこの世の地獄の全てを掛け合わせたようなことを経ねばならない(かも知れない)治療法で。いわば奥義です。合わせていうと、次のドナーは妹です。

HLAは父・母から3つずつ受け継ぐ情報で。6コの要素で構成されています。兄弟姉妹だと25%の確率でフルマッチする可能性があるので、骨髄移植の場合も、兄弟がいる場合は当然優先的に調べます。妹とは残念ならがら3つしか合っていませんでした。だから骨髄バンクに登録してドナーさんを探して来ました。(この6コが合っているほど、重篤な副作用が出にくいからです)

でも今回は「あえて合っていない」やり方をやるので、妹復活です。12歳離れた(同じ午年)彼女にこんな挑戦を共にしてくれというのは、もともとイカれた姉とはいえ、さすがにこころが痛みます。でももう決意しました。どれだけ茨の道であっても進みたい。妹もこれを受け入れてくれました。

前投稿で「奇跡を!」と書いてくださった皆様。確かにこれは奇跡かも知れない。でも、いろんな人の、もちろんここにいてくださるみなさんの、いろんな点がかき集まって、繋がって、線になって、ご縁になって、、「生きろ!」という力の元、必然として、事実として、未来としてできたものなんです。だから奇跡なんかじゃない、もっともっと大きな大きな力のまさに結集なんです。

いろんな点をかき集めると必ず次の道が拓ける。選択肢は増やせる。これはもう、何度も何度も思って来たけれど、本当です。ますますこれからそれを体現します。みなさんにお見せします。だから「奇跡よ起これ!」じゃなくて「全ての点繋がれ!すごい力になれ!」と。私は具体的に願い、信じてこれからの道を行きます。
未来は、明日は、そしてもちろん今日は。ワクワクしかない。生きます。