「頑張る」の意味

私は長い間、「頑張る」の意味を「辛いことを我慢する」だと思っていた気がする。

何かに耐えることは、その分エネルギーを要するし、精神的なストレスもかかる。つまりとても疲れるのだ。私はそこで得た疲労感を、頑張った結果だと思っていた。しかしそれは単に、頑張った気になっていただけだったのだ。

では、頑張るとはいったい何だろう。結果としてどんな状態になれば頑張ったと言えるのだろうか。今私が答えをひとつ挙げるとすれば、それば「出来なかったことが出来るようになる」状態である。

ただ辛いのを耐えるだけでは、そこに踏みとどまっているのと同じだ。どこか目指す場所があり、そこへ向かって進むわけでもなく、ましてや階段を登るわけでもなく、じっとそこにいるだけなのだ。少しでも地面から足を上げて、前に踏み出さなければならない。

耐えることで鍛えられる筋肉もあるのかもしれないが、今つけるべきはそれではない。私に必要なのは、前に進む筋肉なのだ。