自己表現のハードルの低さ、活用しないなんてもったいない
夫が今日の夕飯前、彼の次女、アンダとめっちゃ長電話してた。
あんまり自分から電話してきたりしない人なので、どうしたのかな?なんて思ってたら、これからオンラインでジュエリーブランドを立ち上げ、自分で作ったピアスを売るビジネスを始めるらしい。
今私のドイツの家族は純粋に会社勤めの人がいなくて、みんな自由に生きている。
私は3年前に会社を辞めてオンラインでライフコーチだし、夫も会社をリタイア。たまに電話でビジネスコンサルみたいなことをやっている。夫の長女、ベラは新作ゲームを世に出すために、夫婦で起業して毎日ゲーム作りしつつ、ファンタジー系の本の執筆もしたりしている。
その全員が以前は大きな会社で働いていたことを思うと、なんだか不思議な気がする。
私と夫は世界最大の化学企業で働いていた。ベラは大きな新聞社。アンダは有名ビオの化粧品会社。ベラの夫、サーシャはこれまた世界的に有名なゲームソフト会社にいた。アンダの彼はアーチェリーの矢じりの会社を経営している。
会社に「勤める」時代は終わったのかもしれないなあ、と思う。もちろんビジネスアイディアや商品が有る限り、会社というものの存在自体はこれからもなくなることはないだろうけれど、社会の動きを見ていれば、今は個人がどんどん発信できる時代で、そのためのプラットフォームも揃っている。
その気になれば自分の番組を作ったり、自分の作品を売ったりすることは、家にいながらすぐにできる。しかも簡単に・・・
大きな会社で安定したお給料をもらって、という生活は確かに悪くない。私は自分でそれを18年間やったからわかる。だけど、そこにはなんか魂から出てくる情熱みたいなものがないんだ、ということに気づいて、ライフコーチになった。
ベラやアンダくらいの年に、ライフコーチになろうと思っていたら、今どうなっていたかなあ、なんてつい思いを巡らせてしまった。
でもおそらく時代の流れに押されるようにしてこの道を選んだのだから、これがベストなタイミングだったんだろう。
私のコーチングを受けに来る方の中にも、会社勤めに疑問をもち、本当は自分のアイディアで勝負したいと思っている人たちはたくさんいる。そういう思いがあるのなら、ただやればいいと思う。コーチの立場としては、そういうことはもちろん言わないけれど・・・(コーチングは、クライアントが本当に望む道を見つけていくサポートをするだけですから、コーチは自分の意見をアドバイスすることはしません)
「そう簡単にやればいいと言われても、それができないから困ってるんでしょ!」
なんて思うかもしれないけれど、私個人の感想としては「やればいい」としか言いようがない。
だってやりたいんでしょ?今はちょっとオンラインで何か売ってみるとか、ちょっとYouTubeでなんか喋ってみるとか、そのハードルはものすごく低い。別に明日すぐに会社に辞表を出すとかそういう話じゃないんだから、そんなウジウジ悩んでるくらいなら、さっさと作品作ってみれば?番組で話したいコンテンツ組み立ててみたら?という話なのです。
まあね、「完璧にやりたい」「絶対に損したくない」と思っている人ほど、それが難しいんだけれど。私自身がそうだったからわかる・・・
それでアンダの話に戻るけれど、もうすでに800ユーロ払ってピアスを作る材料をデンマークから購入したとのこと。それだけでも「おーっ!すごいね!」と思ったのに、すぐに作った作品の写真も送られてきた。この潔さと行動力、なんだか純粋にいいなあ、と思った。
お金や財産や名声など持ち物がたくさんあって、それらを失うまいと守りに入ってしまうのは悲しい。あまり持っていなくても、自分の大切なことのために持っているものを最大限活用していく。これからはそんな軽い生き方を求められていると思う。
私もまだ実現していないアイディアたちをどんどん形にしていきたい。彼女の話を聞いて、そんなエネルギーをもらった。
あなたのサポートは、ライフコーチとしてさらなる学びを深めて社会に還元していくために大切に使わせていただきます。