心の負担を減らそう3
☆不快な感情は放っておくと消えていく
「感情は放っておくと消えていく」という法則があります。
どんなに不快な感情でも、放っておけば消えていきます。
ところが、その感情を刺激すると、不快な感情はずっと続いてしまいます。
たとえば、ものすごく腹立たしい思いがしたときに、
それを放っておいて何か別のことをしていれば、
怒りの感情は消えていきます。
怒っているときに「ランチに行こう」と誘われたら、
怒りの感情は消えていきます。
しかし、「早くこの嫌な気持ちが消えてくれないかな」
「そういえば、前にも同じことを言われた」と、
いつまでも感情にかかわっていると、
ずっとその不快な感情が続いてしまいます。
不安なときや、パニックになっているときも同じです。
「不安になっちゃいけない」「落ち着かなきゃいけない」と思っていると、
いつまでも不安な気持ちは消えず、気持ちが落ち着きません。
何か別のことをしてしまえば、
不安な気持ちはいつのまにか消えていきます。
大事なことは、不機嫌な気持ちになったときには、
それを一過性で終わらせることです。
「不機嫌になるな」と言われてもムリな話で、
誰でも不機嫌になることがあります。
ただ、一過性で早く終わらせてしまえば、
不機嫌になってもどうということはありません。
一過性で終わらせるためには、感情に対して変な刺激をしないことです。
不機嫌さを長引かせないスキルを身につけておくことは、とても大事です。
男性にはなかなかできないことですが、女性の中には、
すぐにグチを言ってはき出してしまう人もいます。
夫のことで嫌なことがあると、
友達に電話してグチをこぼすという人もいます。
夫に対するグチを聞いてもらうために、
二日に一回くらい電話をかけている主婦もいます。
二日に一回のペースで夫に不満を持つのだとすれば、
普通に考えれば、離婚をしてもおかしくないレベルです。
しかし、離婚をしないで夫婦関係が続いているのですから、
グチをこぼすことがいかに役立っているかがわかります。
グチをこぼすことで、不機嫌さが一過性で終わって長引いていないのです。
話を聞かされる相手にとっては迷惑かもしれませんが、
不機嫌さの解消としては有効な方法です。
不機嫌さはなるべく早く解消してしまったほうがいいですから、
自分なりの解消法を見つけておきましょう。
ランニングをする、ヨガをする、ゲームをする、カラオケに行くなど、
何らかの形で外にエネルギーを出してしまうと、
イライラを解消されることが多いと思います。
~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~