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市場創造したい人向けマーケティングトレースについて


マーケッターの筋トレをコンセプトにマーケティングトレースという言葉を打ち出して、コミュニティも活性化してきて楽しくなってきました!

現在マーケティングトレースのコミュニティに参加してくれている人は、事業会社のマーケティング担当、広告代理店、SaaSビジネスのカスタマーサクセス担当・・・など様々です。

マーケティングトレース女子会というコミュニティも生まれるような噂も出ております・・・

市場創造を志すマーケターが増加中?

最近、新たに興味持ってくださっている方々が増えてきました。

これから起業する、これから新規事業に取り組む!という人たちです!

最近、新しいマーケットを創り出したい!
という熱をもった人たちがマーケティングトレースに興味をもってくれることが増えてきました。

そもそもマーケッターの役割は「市場創造」であると考えているので、市場創造力を高めるためのマーケティングトレース方法も体系化していきたいと考えていた最中でした!

新しい市場はフレームワークをゴリゴリ分析するだけ見えてきません。

なので、これから新たな市場を創造する人向けのマーケティングトレースも方法論を整理してみました。

新しい市場機会を発見するヒントをマーケティングトレースから獲得する人が増えてくれたら嬉しいです。

目次
市場創造の切り口を探るためのトレースポイント

自分の事業のビジネスモデルを可視化する

①創造的模倣=遠いところから真似る
②定性調査を組み合わせる=新しい顧客ニーズ発掘
③強制的に発想する=新しい市場の切り口を複数視点出す

①創造的模倣

既存のマーケティングトレースの方法から、市場機会を発見するためのキーワードは「創造的模倣」です。

創造的模倣とは、
模倣=真似ることから新しいことを創造するという考え方です。

模倣から新しい市場の切り口を探るのは、下記3つの流れからです。

①自分たちのビジネスに新しいヒントを得られそうな企業を特定
②マーケティングトレースを実施
③獲得したヒントをもとにビジネスモデルを再設計する

ここでのポイントは「遠いところから真似る」です。

どういうことか?

身近な競合ではなく、異業種の先端事例をマーケティングトレースし、そこから得たヒントを、自社のビジネスに活かすという発想が大切だと考えています。

詳しくは、模倣の経営学を読んでいただくと、良い模倣と悪い模倣の違いに関しても言及されていてわかりやすいです!

下記は模倣の経営学からの引用です。

ウォルマートの創業者、サム・ウォルトン氏も「私がやったことの大半は、他人の模倣である」と言っている。
たとえ優れたお手本を見つけられたとしても、どの側面をどの程度参照すべきかを見極めるのは単純な行為ではない。模倣は高度なインテリジェンスが必要とされる知的な行為なのだ。

マーケティングトレース→模倣から新しい市場創造のモデルをつくるという流れを実践してみましょう!

ポイント②定性調査→機会をモデル化

新たな市場機会は、フレームワーク分析だけでは見いだせない可能性が高いのは先ほどに書いた通りです。

自分たちが気づいていない顧客ニーズを掘り起こすことから始めることが大切ですね。

ということで、パソコンや書籍を置いて外に出ましょう!

・テプスインタビュー
・エスノグラフィ調査

などの手法をマーケティングトレースをした後に実施することが有効的です!

自分はユーザーニーズ調査としては、あえて障がいのある人へインタビューしたり、生活日記調査をしてみたり・・といった取り組みをすることが多いです。

市場や顧客との関わり方を見直すための視点については、以前にもnoteで書きました。文化人類学×マーケティングという考え方です。

整理するフレームワークとしては、JTBD(Jobs to be done)顧客が片付けるべき仕事の特定がわかりやすいと考えています。

ヒントになる参考書籍をご紹介しておきます!


実際、顧客にあって、顧客のニーズを再定義することで、マーケティングトレースで分析した内容に、より深みを出し、市場創造の切り口を探るヒントを得やすくなると考えています!

ラテラル・マーケティング(強制発想)

アイデアは待っていても出てこないので、強制的に新しいアイデア=市場の切り口を見出す方法もあります。

マーケティングトレースで市場や顧客ニーズの再定義をした後は、強制発想で新しいアイデアの量を出すこともオススメです!

有名なやり方は「SCAMPER Questions」という強制発想方法です。

Substitute(代える、代用する)
Combine(組み合わせる)
Adapt(適応させる)
Modify(修正する)
Put to other uses(ほかの使いみち)
Eliminate(省略する、除去する)
Rearrange(再調整する)

詳細は下記記事からご確認いただくことができればと思います!


市場創造するための強制発想方法はコトラーも体系化しているので、ぜひ読んでおくことオススメです!


まとめ

市場創造に取り組む際のマーケティングトレースプロセスをまとめると下記の通りです。

①創造的模倣=遠いところから真似る
②定性調査を組み合わせる=新しい顧客ニーズ発掘
③強制的に発想する=新しい市場の切り口を複数視点出す

上記のやり方を通して、市場定義・顧客定義をし直せると、新たな事業戦略が固まりやすいのではないかと考えています。

マーケティングトレースのコミュニティからも、いくつか新規事業立ち上げのプロジェクトが動いておりますので、実践しながらブラッシュアップした方法は発信していきます!


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次回のマーケティングトレースミートアップは11月10日ですので、ご興味ある方はぜひご参加ください!