マーケティングトレース_背景画像

マーケティングトレース(マーケターにとっての筋トレ)とは何かについて

デザイナーは、UIトレースをしたり、観察スケッチをしたりと、模倣からデザイン力を磨くトレーニングが根付いている。
アーティストになるために芸大に入る場合は、デッサンを繰り返してモノを徹底的に観察する力を磨く。

ヤマシタさんが提唱された「デザインの筋トレ」=観察スケッチは、note,Twitterで賑わっている。

デザインの筋トレ、素敵なネーミングだ。

デザイナーやアーティストは、観察力を磨くためのトレーニングを繰り返し行う習慣が根付いている中で、ふと感じることがある。

マーケターにとっての筋トレとは何だろうか?

15年ほどマーケティング業界で働いているが、マーケターが日々繰り返すトレーニングは聞かない。

それであれば、つくりだそう。

模倣からマーケティングを学ぶことができるのでは?

全ての学びの基本は「模倣」から生まれる。
デザイナーがUIトレースを行い、画家がデッサンを行うように。

それであれば、マーケティングもトレースすることで学ぶことができるのではないだろうか。

どのようにトレースできるか?

UIデザインは、形が見えるためトレースするイメージを持ちやすい。

一方で、マーケティングはがない。
だからマーケティングは偉そうな人が難しく語って、それっぽく消費されてしまうのかもしれない…と感じる。

形や構造がないことにはトレースができない中でどうすると良いか…

フレームワークを活用できると良いのでは?

ここで便利な道具があることを思い出す。

そう、みんな大好きフレームワークだ。

マーケティング戦略を考える流れと、思考の型は先人が開発してきている。これを使えば、トレースができるかもしれない。

フレームワークでマーケティング戦略を考えるステップ

成長している、もしくは尊敬するブランドの戦略を、フレームワークを活用してトレースしていくことで、自然とマーケティング思考を身につけられる気がしてきた。

マーケティングトレースをつくってみる

方法は見えてきたので、トレーニングのコンセプトを作成してみる。

ヤマシタさんが提唱した「観察スケッチ=デザインの筋トレ」へのリスペクトを込めて、「マーケティングトレース=マーケティング思考を鍛える筋トレ」と名付けてみる。

コンセプトビジュアル
マーケティングトレースを定義する

マーケティングトレースを実践してみる

方法が確立できたら、後はトレーニングの積み重ねあるのみだ。

自分自身が生活の中でお世話になっているブランド、メディアで戦略が素晴らしいと取り上げられるブランドを自分なりに分析をしていく。

筋トレなので、継続が何より重要だ。

ユニクロ(ファーストリテイリング)の #マーケティングトレース
無印良品(良品計画)の #マーケティングトレース
クラシコム(北欧暮らしの道具店)の #マーケティングトレース

フレームワークを知っていることではなくて、瞬発的に頭の中でフレームを描いて、戦略に落とせることが大切。
そのために、優れた戦略の構造を頭の中に馴染ませていく。

マーケティングトレースのフォーマット

誰でもマーケティングトレースが実践できるよう、フォーマットは下記に公開している。

各フレームワークの解説

マーケティングトレースの基本フレームワークはPEST、5Forces、STP、4Pの4つを定義している。

トレンドに合わせて様々な新フレームワークが登場しているが、まずは王道のフレームワークを抑える、使いこなせることが重要だと考えている。

以下のnoteに、マーケティングトレースのフレームワーク詳細は解説している。

書籍『マーケティング思考力トレーニング』のご紹介

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