マーケターの競合を捉える視点と価値への向き合い方について

ジャパネットたかたが売っているのは
「孫のアドバイスという価値」
だと思っています。

ちきりんの、「マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法」に書かれていた言葉。

優れたマーケターは、競合を観察する視点が独特で面白い。
逆に、イケていないなと感じるマーケターは、競合=同じ業界の同じ規模の会社と捉えていることが多い。

あなたのビジネスの競合はどこですか?

このシンプルな質問への答え方で、その人がどのように市場と向き合っているかがわかる。

競合分析の質を考える上で、非常に面白い記事が昨日に出ていたのでNewspicksにコメントしました。

Newspicksでコメントした内容

競合
=直接競合社、新規参入社、市場代替社、この3つに分けることができる。

ミスタードーナッツのケースを整理すると、

①直接競合社=クリスピードーナツ
②新規参入社=セブンイレブン
③市場代替社=スマホ、100均、ニトリなど

顧客に提供している機能を代替する競合は特定しやすい=対策を打ちやすい。

価値を代替する競合は、気付いた時には市場や顧客を取られているという状態になりがち。

マーケターは、
・自分たちが提供する価値
・顧客や社会が求めている価値
・広く競合が提供し始めている価値
にアンテナをはるようにしたい。

競合とは、同業界の会社ではないわけですね。

マーケターに求められる価値観を理解する力

マーケターの仕事は、社会や顧客の「価値観」と向き合うこと。

どんな価値観を大切にして、
どんな価値にお金を払い、
どのように時間を使っているのか?

この問いに答え続けることがマーケターの仕事だと思っています。

マーケティング戦略に行き詰まったら、自分たちの価値競合に目を向けることが大切だと最近は強く感じている。

何となく設定された競合他社の財務分析をして、追いかけるだけでは、つまらないマーケティングしか生まれないので。

ジョブ理論もしっかり読み直そう。

顧客の価値(ジョブ理論の場合は顧客が解決しようとしている仕事)と向き合い、そこから競合の動きを観察する視点を大切にしたい。

1,000円のチョコレートの価値とは?

価値と向き合う力を鍛えるためには、10倍のお金を払う経験をして、その購買体験を振り返ってみることが有効的ではないかと考えています。

この土日でチョコレートを買う予定です。

こちらの記事が、価格と価値の関係性を考えさせてくれる良記事だったので!

ユーザーの比較心理

100円のチョコ⇆1,000円のチョレート
ではなく
★1,000円のランチ体験⇆1,000円のチョレート体験

情報の非対称性=業界の競合ではなく、価値競合を選定することが大切。

であることを考えさせられます。

価値と向き合い、価値を言語化するトレーニングを積むこと

3C分析、5Forces分析、ブルーオーシャンマップ・・・と、競合を分析するフレームワークはたくさんあります。
マーケティングトレースでも、フレームワークを活用して、思考を構造化することを推奨しています。

ただ、フレームワーク以前に大切なのは、そのサービスやブランドを取り巻く「価値」をつかむこと。

この価値観をつかむセンスこそ、日々磨き続ける必要があると考えています。

だから、価値と向き合い、価値を言語化するトレーニングを日々積むようにしたい。

ということで、この土日は、高級チョコレートを買いあさってマーケット感覚を磨こうと思います!

以上です🐼