【マーケティングトレース】家族経営でクリーニング屋のビジネスモデル変革に挑戦した東田ドライ
今週のマーケティングトレース(マーケッターの筋トレ)は、東田ドライです!
ファストファッションの浸透や、家庭用洗濯機の高機能化等で、クリーニングを利用する客は年々減り続け、閉店に追い込まれる店も少なくない。クリーニング業界が斜陽産業へと傾く中、宅配クリーニングで急成長を遂げる会社がある。兵庫県西脇市に拠点をおく「東田ドライ」だ。町のクリーニング店としても地元客に絶大な信頼を集めるが、4年前に始めた宅配クリーニング「リナビス」もまた評判を呼び、全国的にファンが拡大。職人気質な社長の父親と、事実上経営を担う専務の息子の強力タッグで、ジリ貧だった業績をⅤ字回復させた。手間暇を惜しまない「おせっかいクリーニング」で業績を上げる、逆転経営の全貌とは!?
家族でビジネスモデル変革に取り組んだストーリーが面白く、かなりボリューミーな分析となってしまいました。
活用フレームワーク
ビジネスモデル図解,5Force、4P,ポジショニングマップ,VRIO,BSC
マーケティングトレース
リナビスのオウンドメディアを一通り見た上で、マーケティングトレーススライドを眺めて頂くと理解が深まると思います!
※チャーリーさんのビジネスモデル図解は、顧客・事業・事業者の3層に分けると、整理しやすいことに気づきました。
最近のDMM講演スライドは超絶参考になるので必読です!
マーケティングトレースからの気づき
家族経営だからこその、ブレない価値観がビジネスモデルの根底に存在する。
職人技は限定性を出したマーケティングと連動させることがポイント。
競争環境が厳しい業界でも、組織の希少資源活用→ポジショニング明確化→組織オペレーション連動という王道の方法で戦略はつくれる。※競争環境が厳しいからといって思考停止しないこと。
ビジネスモデルを変えて、受注量が増えた時に、すぐに採用や競合とのアライアンスといった対応をとった東田専務(息子)が素晴らしい。
最後にBSCを活用して、人事視点・業務視点・顧客価値視点・財務視点で取り得る打ち手や可能性について整理すると、まとめやすい。
家族経営からビジネスモデル変革の類似事例
半年前くらいにカンブリア宮殿で特集されていた、愛知ドビー(バーミキュラー)のビジネスモデル、マーケティング戦略は、今回の東田ドライと共通している成功ポイントがあると感じています。
マーケティングトレース参考図書
今回はビジネスモデルの変革事例を読み解いてみました!
業界の歴史、組織の歴史を理解した上で、ビジネスモデルを捉えていく視点は、マーケッターには必須だと考えています。
ビジネスモデルの進化歴史を読み解くのはビジネスモデル全史がおすすめですよ!
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東田ドライ(リナビス)のような、規模として大きくはないけど、自分たちの希少価値を活かしてビジネスモデル変革をさせていく中小企業を増やしていけるよう、今日も頑張っていこうと思います!!!