2泊3日 摩周・屈斜路トレイル歩き旅
摩周・屈斜路トレイル(+EXTRA)をメンバーwith犬とスルーハイクしてきた
2020年10月1日。北海道の東「道東」にOPENした摩周屈斜路トレイル。そのトレイルを、トレイル整備したメンバーwith愛犬カイと、将来的に構想しているEXTRAコースを加えて「約55km 2泊3日」スルーハイクしてきた。その旅の記録&写真をここに残す。
【現時点のコース】
【今回スルーハイクしたコース】
EXTRAコースとして(ピンクのライン)①仁伏半島をぐるっと ②屈斜路プリンスから美幌峠へ。やはりここに暮らすものとして、正規ルート以外もガチャガチャしたい。そしてこの巨大な(ちなみに世界No.2)屈斜路カルデラを脱出したい。最後は山の上に立ち歩いてきた軌跡を眺めたい。のである。これ、ただの冗談ではなく現実的な構想として、現在は屈斜路プリンスホテルまでのトレイルを、美幌峠まで延ばすべく現在構想・整備中。仁伏半島も整備中なのだ。メイントレイル以外も楽しい道はたくさんあるのである。
詳しいことや、メイントレイル以外の情報は摩周・屈斜路トレイルのホームページにて、追って順々に情報公開していきたいと思う。とりあえずここでは個人的な思い出に浸ることにしたい。
LOGDATA(2泊3日 55km)
【1日目 摩周第一展望台〜川湯温泉(20.5km)】
9:40 摩周第一展望台スタート
11:15 石山林道入り口
11:45 途中昼食
12:45 石山林道終了 舗装路へ
14:15 川湯駅到着
15:00 硫黄山
15:30 川湯温泉到着(宴会)
【2日目 川湯温泉〜和琴半島(21km)】
8:00 川湯温泉スタート
9:00 仁伏半島入り口
9:40 仁伏半島ピーク
11:15 砂湯(休憩&買い食い&ビール)
11:40 砂湯リスタート
12:20 池の湯(ランチ&温泉)
13:00 池の湯リスタート
14:40 コタン(と、リバー&フィールド経由してカヌーで和琴半島へ)
15:15 和琴半島(宴会)
【3日目 和琴半島〜美幌峠(13.5km)】
8:30 和琴半島出発
10:00 屈斜路北側林道入り口
10:50 美幌峠旧道スタート
13:00 旧道おわり
13:30 美幌峠ゴール
写真と一言
1日目のスタート。摩周湖が綺麗。斜里岳にはうっすら雪が降りていた。
美留和方面へ下っていく。晴れているとこんな感じで雄阿寒岳と雌阿寒岳が見える。雌阿寒岳にも雪がついているのがわかるだろうか。雄阿寒岳とほぼ距離が離れていないのに雄阿寒岳には雪がないのが不思議だ。
沢をくだる。
山を降りれば林道だ。11月上旬は黄葉したカラマツが美しい。個人的には広葉樹の紅葉より好きだ。
牧草ロール。ちなみに弟子屈町は酪農と畑作の両方だ。オホーツク側と太平洋側の天気の境目の弟子屈町ならではだ。摩周方面や南弟子屈は酪農が多いが屈斜路や川湯側は畑作が多くなる。中標津出身の私としても面白い。
ランチタイム。装備は皆それぞれだ。ニュージーランドのロングトレイル「テ・アラロア(Te ARAROA)」を歩いているメンバーのS氏(左)。ストーブは固形燃料。フィールドや経験で道具の違いが面白い。
基本数日行動(2〜5日)の経験しかない私はガスストーブだ(ちなみにこれは何年も前に買った安物。もうくったくたなのでこの旅終了後に新しいのをポチった。よく引っ掛けてこぼす私は、この直置きタイプが欲しかった)
歩いている途中、同じくトレイル整備「TTC(てしかがトレイルクラブ)」のメンバーでもある萩原氏に遭遇!(この日は偶然選挙活動中。萩原氏が町議に立候補しているのだ。)硫黄山をバックに強制記念撮影。応援しています。
背後の光がさす。
前段にも書いたが、今回はすべての行程を私の愛犬「カイ」も同行したのだ(ちょっと無理をさせすぎたかもしれない、反省)
川湯温泉駅に到着。
足湯したり手湯したり・・・。
川湯駅には面白いお店がたくさんあるので寄り道必至。ここは酒屋「西沢商店」
硫黄山をバックに「MKT(摩周・屈斜路トレイル」ポーズ。おわかりいただけるだろうか。
平地に生えるハイマツがこの土地を物語る。
2日目。仁伏半島ピークにて休憩。カイとチュー寸前のK氏。
さぁ。ここで屈斜路湖登場!やっぱり屈斜路湖は綺麗だ。テンションも急上昇。
しばらく湖畔沿いを歩き、砂湯へ。砂湯には売店やレストハウスがあるので買い食いせずにはいられない。写真は美味そうに頬張る「旅人宿昭栄」のS氏。
池の湯にてランチ&温泉。火山の恩恵をバシバシに受けているこのトレイル。しばしば温泉に浸かれるのも大きな魅力だ。そしてこの時期の温泉は骨身にしみる!(ちなみに朝-5℃)
かつてアイヌの人々も使っていたコタン旧道を歩く。この道、好きだ。
屈斜路コタンに到着。メンバー中3人(私含め)は「リバー&フィールド」のカヌーガイド。ここからはカヌーに乗り込み一路、和琴半島へ。ちなみにメンバー3人「ハイカー向けに和琴半島に行くツアーも考えたいね〜」と現在構想中。来期実現なるか・・・はたして(気長にお待ちください。決定した場合コチラに情報公開)
2日目のキャンプ地は和琴半島。鍋をつつきながらビールを流し込み、宴は続く・・・。
3日目。
そろそろカイが限界か。しばしば駄々をこねるカイ。ここまで酷使させて、すまぬ。
美幌峠旧道を登る。
ランチ休憩ではカイは昼寝。
もうちょい。カイ。もうちょいだ。頑張れ。
さあ。もうちょい。歩いてきた道が見える!ここで改めて見る屈斜路カルデラ。でかい!車で通った時に見る「広大さ」とは「異次元の広大さ」だ。これは歩いた人でなければわかるまい。
美幌峠でゴール。
まとめ
先人たちが過去何らかの理由で作った道を、今、改めて繋ぎ合わせ、自分たちで再び整備し、そして歩く。それはそれはとても幸せな時間だった。だがまだまだこのトレイルは始まったばかり。あくまでスタート地点だ。そう思う。
今後必要なこととして
①継続的な整備
②継続的な地域住民の理解と歩き旅やフィールド文化醸成
③ハイカーにとって解りやすい情報整備・情報公開
④協力者の巻き込みとその受け入れ体制の構築
などが上げられる。
引き続きメンバーと楽しく真面目に(たまにふざけつつ)協議し、一歩ずつ前に進みたい。時間はかかっても歩みを進めれば必ず目的地に辿り着く。歩く旅のように・・・。そう思っている。しっかりと確実に。気長に行こう。
最後に。あぁ〜2泊3日だけでなく、1週間、いや1ヶ月。さらには半年。ふらっと歩き続けたいなぁ。非現実の世界を現実としたい。それはどれだけ幸せなことだろうか。近い将来、どこかで計画するとしようじゃないか(この本をみて夢は膨らむ)。