エルドアン大統領「キプロスの連邦化が可能とは思わない」トルコ与野党党首が北キプロス訪問
令和6年(西暦2024年、皇暦2684年)7月20日、北キプロス・トルコ共和国をトルコ共和国の与野党の代表が訪問、トルコのエルドアン大統領は「主権の平等に基づいて二国家での解決は避けられない」と述べて、キプロスにおける二国併存が解決策であることを強調しました。
北キプロスを訪問したのは与党公正発展党のエルドアン大統領を始め、最大野党でトルコ共和国初代大統領であるムスタファ・ケマル・アタテュルクが結党したことでも知られる人民共和党のオズギュル・オゼル党首、左翼ナショナリズムの立場に立つ善良党のミュサヴァト・デルヴィシュオール党首、トルコ民族主義を掲げる民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首です。
エルドアン大統領らは北キプロスのエルスィン・タタル大統領の歓迎を受けました。
与野党の党首が訪問したことについて、エルドアン大統領は「与野党が一同に今日ここに集まったことは、トルコがキプロス問題をいかに重要視しているかを表している」と強調。南部を支配するキプロス共和国を一方的に支持し北キプロスの独立を認めようとしないギリシャ側の態度を「きわめて無責任な措置」と批判しました。
そして「私たちは交渉や会談に、キプロスでの永き平和と解決を保証する用意がある」と述べ、二国共存による平和を求めました。
キプロス島はギリシャ系とトルコ系の住民が共存していた島ですが、ギリシャ系住民の一部がギリシャ軍と組んでクーデターを起こしたことにトルコ系住民が反発、北キプロス・トルコ共和国が建国された経緯があります。
一方、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は同日「私たちはキプロスが再統合されるまで闘いをやめない」と述べ、北キプロスをキプロス共和国が併合することを支持する姿勢を見せました。
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