【第50回衆院選】与党単独過半数割れ確実!1947年以来の“ハプニング政権交代”なら「立国維保」か「立国社」かが焦点に
第50回衆議院議員総選挙では、与党が過半数割れをする公算が大きく立憲民主党が場合によっては190議席を超える可能性もあるという開票速報が出ている(20:41現在)。
このような結果を予想していたジャーナリストは、私の知る限りでは『教育委員会の真実』や『セブンイレブンの真実』の著者として知られる角田裕育氏のみである。
角田氏は今年4月頃から政権交代の可能性を主張しており、今月初めには自民が200議席を割る可能性に言及していた。
これらは大手マスコミ、特に新聞社の報道からは全くうかがえなかった事実であるが、こうして結果を見るとマスコミによる偏向報道の存在が愈々明白となってきた。
この後の政権の枠組みであるが、立憲民主党単独過半数は無理なのはもちろん、立憲民主党と国民民主党が連立を組んでも過半数獲得は難しいであろうから、「自公+α」か「立国+α」か、ということになる。
自公と立国の双方から距離を置いているのが維新と共産であるが、維新と共産は現時点では少なくとも首相指名の決選投票では立国側につくか棄権する可能性が高い。
また、自公が追加公認をしても過半数を維持できない状況となると、日本保守党や参政党のような少数政党もメリットのない連立参加に与しない可能性が出てくる。
小沢一郎先生の“剛腕”がどこまで発揮されるかにも左右されるが、維新の会の馬場代表や日本保守党の河村たかし先生が小沢一郎先生と親しいことを考慮すれば「立国維保連立政権」誕生の可能性もある。この場合、仮に首班指名を玉木雄一郎先生にすると自民党内からも欠席と言う形で造反が続出する可能性がある。
追加公認者をだしてでも過半数維持を図りたい自民党にはもはや首班指名での造反者を全員除名にする余力はないと、造反者が足元を見る可能性は大きい。万が一除名されても、自民党からの離党者を日本保守党に受け入れると河村たかし先生が公言している。
しかしながら、今回の総選挙による政権交代は角田さん以外の殆どが予想していなかった“ハプニング政権交代”であり、どの政党も過半数を握れない状況となれば政権運営が不安定になるため、与野党の誰も総理になりたがらない最悪の状況に陥る可能性も高い。
その場合、立国社三党連立で野田佳彦元首相が再登板を余儀なくされることになるであろう。
そのような形での政権交代は、私の知る限りでは占領下の1947年の総選挙で保守政党が予想外の大敗を期し、日本社会党が与党になってしまった事件以来のものとなる。