「狼煙を見よ」
若い頃に読んだが再読。
70年代の、連続企業爆破の「東アジア反日武装戦線」(Far East Anti-Japanese Armed Front)グループの活動(逮捕後も)の記録。
以前、日本国が、帝国主義的に他アジア諸国で行って来た植民地主義的な侵略・搾取等について糾弾、その中枢企業に対して、時限爆弾による攻撃を加えたダイヤモンド作戦。8名もの死者を出している。
さらに、未遂に終わったが、その頭目でもあり、戦争責任も曖昧になった天皇ヒロヒトに“落とし前”をつけさせようと爆殺を目論んだ虹作戦もある。
既存の新左翼とは大きく違った、彼らのアナキズム的な活動に興味を持って、昔、関連本を読み漁ったことがある。機関紙「腹腹時計」もコピーを入手した。
まず組織名がカッコいい(笑)。
浮浪者か痴漢の出没で中止となったが、誰も実行しなかった天皇の爆殺なんて、計画だけでも驚きである。もし実行されていれば即、戒厳令下となったろうけど。
東アジア反日武装戦線のことを考えようとした時に、必ずネックとなるのが、8人もの死者の存在である。ヒューマニズムは、大衆の判断の大きな要となるところだろう。
どんな闘争であろうとも、全ては結果オーライで、彼らは失敗したのだから、どんなに言い訳をしようとも、結局は沈黙して死刑でも罰を受け入れるしかないだろうと思う。
とりあえず、興味だけで全く関係を持たない俺としては、イデオロギーは抜きにして、なぜ彼らがあそこまで行ったのか、その背景には何があったのか、彼ら個人の人柄、純粋さ、イタさは?…それを知りたいと思うのである。連赤事件と同様だ。
アベの件で日本において、ある意味でテロの有効性は立証されたとは思うけどねー。
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