【邦画】「ビルマの竪琴」
何回か映画になってる「ビルマの竪琴(総集編)」。
コレは1956年の公開で多分、一番、古いものだろう。監督は市川崑。
反戦映画というよりも、個人の宗教的な葛藤の物語だな。原作は児童向け小説なのか。
第二次大戦末期、ビルマのジャングルを移動する井上部隊は、隊長の計らいで常に唄を歌う。
そして、水島上等兵が竪琴を弾く。
やがて戦争が終わり、部隊はムドンの収容所に送られる。
戦争終結を知らずに応戦する日本軍部隊がいることを知って、水島上等兵は1人、説得に出向く。
だが、彼の説得は聞き入られずに、その部隊は英国軍が投げた爆弾で全滅してしまう。
生き残った水島上等兵は部隊に帰る途中、放置されてある日本兵の無惨な死体を見て、日本には帰らずに、ビルマの僧となって、これら遺体の霊を慰めることを決める。
児童向けなのだろうけど、道端に転がる遺体を見つけて、手厚く葬るのは、日本の宗教的信仰だろう。
唯物論的に考えれば、霊を慰めるために手を合わせるよりも、なぜビルマ他アジアで戦争を起こして、多くの遺体を生む結果になったのかの検証とその反省、責任の所在を明確にすることとその処罰、とにかく全てを明らかにして、2度とこういう事態を起こさないようにすることが、本当の慰霊だろうと思う。
死んだ者はいくら祈ろうと答えないし蘇りはしないから、水島上等兵が僧となるのは個人的な哲学的想いによるものだ。本人が納得したかったのだろうと思う。
白骨となった遺体がリアルだけど、当時の本物の写真を使ったのだろうか。
しかし、この井上部隊は隊長(三國連太郎)以下、皆、優しいな。精神主義一辺倒の日本軍じゃないみたい。
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