【映画】「ハロウィン」

米のカルト・ミュージシャン、ロブ・ゾンビ監督の「ハロウィン(Halloween)」(2007年)。

1978年の、オリジナルのジョン・カーペンター監督の同名作品のリメイクだ。前にも観たと思うけど思い出せない。

ハロウィンって、同じホラーで「ハロウィーン」って作品もあるんだね。ハーロウィーンとかハローウィーンとかあったりして。

米・イリノイ州ハドンフィールドが舞台なんだが、ロブ・ゾンビ監督らしく、出演者が皆、個性派というかトラッシュ連中揃い。

後に、殺人鬼・ブギーマンとなるマイケル・マイヤーズ(10歳)の家族からしてスゴい。父親は仕事もしない飲んだくれの“FUCK”しか言わないゴミカス。母親は子供たちの面倒は見てるが、毎夜、ストリップの踊り子をしてる。姉は部屋に男を引き込んで性を売って小遣い稼ぎをするビッチ。

ホラーというより、こんな環境で育ってサイコパスになってしまった少年の悲劇だな。学校でもイジメられて、行き場のない彼は、まずセオリー通りに小動物を殺すことから始める。そして、ピエロのように仮面を作って被ることで別人格の自分を作り出す。

手始めにイジメっ子、さらに母親が留守の日に、父親と姉と彼女のBFを血祭りに上げる。母親は悔やんで自殺。

捕まって精神病院行きとなったマイケル・マイヤーズは、途中から全く言葉を発しなくなり、17年後、巨人のように成長した彼は、看護師を殺して脱走、赤ちゃんの頃に別れた妹を探して、再び殺人を開始するのだ。

サイコパスだった少年が、デカいモンスターとして蘇る。良くも悪くもロブ・ゾンビ風。

ブギーマンことマイケル・マイヤーズの誕生秘話である前半は良かったが、精神病院を脱走して後半がダルくて弱いね。

襲われる女の子のイタい叫びや刺されてピクピク動く人、このへんは「悪魔のいけにえ」に似てなくもないね。ロブ・ゾンビ監督も当然好きだろうし。

でも、ゴアでスプラッターな表現が足りないな。同じサイコパスの殺人鬼を扱うイタリアン・スラッシャー映画と同等まではいかない。ロブ・ゾンビ監督のオリジナル作品へのオマージュとリスペクトは感じたけど。

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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。