「われは何処に」

若い頃、好きだった丸山健二さんの詩集(?)か、散文集(?)。

うーむ。

丸山さんらしいとは思うけど、段のように印刷された文の羅列を読んでも、俺の心にグサッと刺さるようなものはなかった。

ただ、緩みきった日常や醜く肥大した俗に対して、鋭いナイフで深く抉るような文で対抗する姿勢は、相変わらず感じる。

今の時代、果たして、文で、だらけきった日々に埋もれてくもってしまった、人の心の奥底に眠る純粋で鋭利なものを呼び覚ますことができるであろうか?


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。