「シルバー・グローブ」
ナンジャコリャ??って感じのポーランド製のSF映画「シルバー・グローブ/銀の惑星(On the Silver Globe)」(アンジェイ・ズラウスキー監督)。
77年に撮影開始となったが、当時の共産政府に中止させられ、10年後、87年に失われたフィルムを加えて完成となった超大作だっていうけど…。
先に観たタルコフスキーも、この銀の惑星も、砂の惑星も、難解過ぎて腐る。猿の惑星だけは安心して観てられるけど(笑)。
基本、薄暗い、海辺と洞窟みたいなところで、演者が大声で叫びながら抽象的に自問自答するアップの映像が延々と160分(!)も続くという、腹が立つようなめっちゃアヴァンギャルドな映画だ。うーーーー。
映画というよりインディの演劇みたい。演者の鬼気迫る演技はスゴいかもしれないが、俺にはようわからん。
未知の惑星に不時着した宇宙飛行士たちが、そこで子供を作り、コミュニティを作り、先住民との争い等を経て成長していくというもの。
狂気と混沌に満ちた異様な世界だけど、こういう前衛的映画にありがちの、神との対峙という人類の形而上学的命題をテーマにしたものだと思う。キリストの磔刑みたいなシーンも出てくるし。
いくら神という概念をあれやこれやと追いかけても、もう現代では充分答えが出てると思うけどねぇ。神の存在も単なる脳の作用に過ぎないよ。本来、哲学は決して難解なものぢゃないんだよ。
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