【古典邦画】「女学生記」

YouTubeに上がって来た1941(昭和16)年の作品「女学生記」。監督は村田武雄。国策映画ではないよなぁ。

戦時下の映画だが、戦争なんてないような、キャピキャピとした、瑞々しい、たわいもない女学生の日常。

有名どころは、やはりデコちゃん(高峰秀子)と、特別出演で少しだけ出て来る山田五十鈴。

デコちゃんは、珍しくメガネをかけた女学生でメインではない。教室に現れたネズミをホウキで退治するシーンがある。他の名も知らぬ女優が演じる女学生の話が多い。

修学旅行で、フェリーに乗って興奮したり、お菓子を食べ過ぎて気分が悪くなったり、夜中に浜辺に出てはしゃいだり、担任の男先生が他校に赴任することになって、皆で泣きじゃくったり…と明るい日本婦人の未来を感じさせてよろし。

担任の男先生が、女に生まれて良かったか、男に生まれた方が良かったか、アンケートを取って、これからの婦人は自由で男と対等に云々…と話すシーンがあるが、よく当時の戦時下の検閲をパスしたものだなぁ。

ただ、ある女学生の母が、「女は男の言うことを黙って聞くものよ」と言って、当時の価値観が垣間見れる場面はあるが。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。