【古典邦画】「虞美人草」
夏目漱石の長編小説を映画化した、1941(昭和16)年の作品「虞美人草(グビジンソウ)」。YouTubeにて。
監督は、怪談映画で有名な中川信夫。前に溝口健二監督の同作品(1935年)を観たけど忘れてる。小説も。
明治時代の、身を固めずにフラフラしてる青年らの物語。家を継ぐのか継がないのか、態度をハッキリとさせない男と、その妹。
妹は、西洋かぶれして、すぐに男を誘惑するような性格で、父から貰った金時計を男に渡すことが結婚を承諾することだと思ってる。
そんな2人を巡って、恩師や友人らとの男女関係が錯綜するような物語である。
ハッキリとさせずに、結局、自殺で物事が自然と解決の方向に向かうという、漱石ちゃんらしい心理劇だから、観てるとイライラしちゃうのは仕方がないね。
多くの男の気を引いた妹が、誘惑する男に逃げられてしまい、絶望(?)して毒を飲んじゃうのは、ザマァとスッキリするけど。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。