差別
突然、思い出したこと。
矛盾してるけど、差別の全くない世界は暗黒だ。北みたいだ。
決まり文句のように、差別の意図はなかったというけど、大抵差別は意図なく行われる。まだ、正直に、バカにしてました。でも、何が悪いのですか?って言った方が考える余地をくれて良いと思うが。
置かれた状況によっては、差別も区別も一緒である。
揶揄したくなる、笑いたくなるのは、やはり通常と言われてるものと違った存在が多く、強烈な個性だったりする。
俺の片麻痺も、今はほとんどの人が障がい者として優しく接してくれるけど、知らない子ども達などから見たら、可笑しな無様な存在かもしれない。
障がいでも、性でも、ある意味で個性を背負ってしまったら、それなりの覚悟が必要だと思う。"フツー"と違うのだから。手がなかなか届かないことに奔走するより、その個性をさらに自分のものとして伸ばす努力をした方が、本来の、その差別をなくすということに近づくのではないかと思う。
昔、大学時代、学園祭でアニメ「妖怪人間ベム」の上映会をやろうとしたら、「早く人間になりたい」というセリフが差別を助長するとして、ある学生団体に中止に追い込まれたことがある。また、学祭パンフに「お姉ちゃん、オメコしよう」と書かれてて、女性差別と長時間攻撃されたこともあった。お決まりの「差別の意図はない」などと話し、ちゃんと反論できなくて悔しい思いをした。後で、深夜に、差別と騒いだ学生団体の部室に侵入し、消火器をぶち撒き、メチャクチャにしてやったけどね。ホントにバカで子どもっぽいテロをやってしまった。今ごろゴメンナサイ。
また、友人と飲んでた時、彼が「あいつ、○○の出身だって。やべ〜よなぁ」と言い、なぜヤバいのだろう?とわからなかったことがあった。高校の授業か何かで、映画を見せられ、被差別部落の事は知ってたけど、身近に、そういうことを話す友人がいて、戸惑ったことを覚えてる。逆に、それ以来、彼が、とんでもなく悪い人間に思えて、一緒にされたくないと思い、極端に距離を置いた。
人種や国籍、出身地、性、思想信条、生産性など、何の根拠もなく、人間としての権利が侵害されることは絶対的に防がなければならないだろう。
差別より、もっとひどい理不尽な攻撃といってよいこともあるし。
人間は差別を生む動物だから、永遠に差別との闘いは続けなければならないだろう。