「私は本屋が好きでした」

数年前に、そんなに「ヘイト本」が書店の店頭を賑わせたなんて知らなかった。ホントに売れてたのかなぁ。図書館には頻繁に行くけど書店は行かなくなったしね。その前に菊池には書店がないし。TSUTAYAにくっ付いてるのくらいで。この本は現場と流通のことが中心であまり面白くはなかったなぁ。

ヘイト本って、ほとんど中韓をディスるものだと思うけど、購買層は残念なことに50代から上の中高年男性が中心。俺もその昔、嫌韓流本を買って読んだけど(笑)。すでに終わった、思考して想像力を働かせることを止めてしまった人で、彼らは、中韓には行ったこともなくて、急に登場したように思える下の世代の価値観等に接することができずに、自分の立場を正しいと頑迷に固守するような人だと思う。

国賊アベ政権で自然と中韓をディスるような雰囲気があったと思うが、時代に何の疑問も抱かずにそのまま流されヘイターになった人たちだ。

一番怖いのは、「ザイトクカイみたいな過激な行動には反対だけど、でも、彼らの言うことも一理あると思う」と考えてるネトウヨではないフツーの人々だ。そういう人がヘイト本を読んでバリバリのヘイターに育っていく可能性は大きい。

そういう意味では書店にもヘイト本を売る責任があるのかもしれない。

中韓の政治体制を批判するのはいい、でも、ヘイターは中韓の人たちや文化まで難癖付けて憎むようになるからとんでもないバカなのだ。それに今だに“在日特権”なる全く虚構の概念を信じてたりするし(どうやら同和利権からきたらしい)。

ヘイト本も表現の自由との兼ね合いがある。表現に少しでも規制を設けると文化はたいていつまらなくなる。著者も言ってるようにアダルト本みたくゾーニングするか、それよりもやっぱり読者が賢くなれば売れずに自然とヘイト本は淘汰されていくと思うが、それこそとんでもなく難しいだろうね。

出版社側も多分、「売れるから」とアイヒマン的に仕事をしてるのだろうし。

今はヘイト本よりも自己啓発本だろう。多分。成功者の指南本、体験本なども多いけど、個の存在、アイデンティティがあやふやになってる時代だからこそこういう本が書店に並ぶのだと思う。みんな完璧な神に近い存在なりたいわけだ。

それに、ヘイト本の代わりに日本素晴らしいの自画自賛本。それだけ日本が危ういのかもしれんが。日本にいる個人が素晴らしいのであって、日本国が素晴らしいわけじゃないのにね。

しかし、ヘイターやネトウヨの連中って、必ずメディア、マスコミを批判するよね。トランプしかり。真実を伝えないとかフェイクとか。どこまでメディア、マスコミに期待を持ってるのだろう。

まあ、極端に知性の劣った連中は本なんぞ読まないだろうけど。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。