「笑いの日本史」
すでに、最近の“お笑い”についていけなくなってるどころか、眉をひそめることもあるというクソジジイの俺ではあるが、“いとをかし”(趣がある、興味深い)ということで、日本における笑いの歴史。
文献に残る最古の笑いは、やはり「古事記」で、天の岩戸に隠れたアマテラスを呼び出すために、アメノウズメが“オッパイ丸出しで裳の紐をアソコに垂らして踊った”ことで、高天原の神々はどっと笑い、アマテラスも顔を出した、というのが始まり。
それから、無常を儚んだり、“あはれ”に思ったりして、さめざめと泣くことが多いけれども、江戸時代に至るまで、その背景に笑いが隠れていることが多いみたいだ。歌、風刺、猿楽、例え話、悪戯、戯画、お伽話、禅画、神楽、漫画…etc。
日本の笑いの特色は、まず表現方法の多様性である。単純な言葉遊びから始まって森羅万象に渡るといっても過言ではない。次に遊戯性。言霊信仰もあって文章が遊戯化することが多いようだ。その分、例えば、徹底的に風刺を行うことに対して躊躇を感じざるを得ないみたい。あとは共同性と連続性(マンネリ化ともいえるが)、他者(忖度、集団の中で楽しむ)・実学志向性だ。コレは、予想する通りに国民性に準じていると思う。
笑いは、最初からふざけた場所や機会にだけ生まれるものではなく、真面目な場にふと生まれた笑いこそ、その質は深まるものだ。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。