「よみたい万葉集」

ジジイになってやっとわかる古典の魅力ぢゃ、ということで、そのうち「万葉集」を読みたいと思ってたから、お手軽に入門の入門書。

全20巻・約4500首もの歌を収めた最古の和歌集である万葉集は、629年から759年まで、天皇から防人、芸人、農民、詠み人知らず、まで、様々な身分の人が詠んだ歌を収める。編纂は大伴家持かな。

皇族が詠んだ公式な歌や、男女の恋愛歌、死にまつわる歌、自然を詠んだ歌と、当時の人々の日常、生活、考えがわかるってものだ。

「世の中を 何に喩えむ 朝開き 漕ぎ去にし船の 跡なきごと」(by笠朝臣麻呂)
「巻向の 山辺とよみて 行く水の 水沫のごとし 世の人我は」(by人麻呂)
「水泡なす 仮れる身そとは 知れれども なほし願ひつ 千年の命を」(by大伴家持)
「人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しかりけり」(by大伴旅人)
「梅の花 降り覆ふ雪を 包み待ち 君に見せむと 取れば消につつ」(作者不明)

俺はやはり無常感を詠んだ歌に目が行くな。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。