「ライ麦畑でつかまえて」
若い頃に読んだ(もう覚えてなかったけど)青春小説の古典。ザ・キャッチャー・イン・ザ・ライ。
今でも面白く共感しつつサクッと読めたってことは、まだまだ俺も、マインドは皮っかむりのチェリーボーイ、未成熟のヲトコノコってことだぜ。
教師と合わなくて、高校を追い出された17歳の少年、ホールデン・コールフィールドが、家にも帰らずに、年末のニューヨークの街をフラフラ巡って、いろいろ体験し、妹と再会して、一旦は家に帰るものの、また飛び出してしまう話だ。
読者に話しかけるような短い文体で、日常の鬱屈や学校・友達・大人・社会の欺瞞を、クソッタレ!と拒否、徐々に孤独を深めていく姿は、童貞少年特有の、とんがった傷だらけの心理を表しててハラハラするね。パンクでもある。
ふらりと入ったホテルで、エレベーター係の男の紹介でサニーという娼婦を買うが、何もせずに帰らせて、「僕は実はまだ童貞なんだ」と告白するところは吹いちゃった。(^_^;)
ホールデンは、「世の中のこと全てが気に入らない」とし、自分がなりたいのは、「ライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、崖から落ちそうになったときに捕まえてあげる、ライ麦畑のキャッチャーのようなもの」という。
そもそも人間と社会は、理不尽で矛盾してて、欺瞞に溢れており、大人になるってことは、そういうものと折り合いをつけていくことなのだ。
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