【古典邦画】「出撃」
1964(昭和39)年の、終戦間近の特攻隊の出撃を扱った作品「出撃」(滝沢英輔監督)。Amazonプライムにて。
この時代にも特攻隊をテーマにした作品が多く作られたと思うけど、コレもある意味、特攻の美化だなぁ。
まず、機の故障により戻って来た隊員を優しく受け入れてる訳がない。事実に基づくなんていうけど。福岡には専用の収容所もあったくらいで、故障でも戻るなんて精神がなっとらん!ということで、一日中、飯も食わせずに正座で軍人勅諭を斉唱させて、隊長・司令官どもが殴る蹴るで、格好のイジメの対象となったことが多かったのだ。
特攻は一応、志願制とはなっていたが、志願しなかったらどうなってたことか、軍人にとって志願とは強制と同じことなのだ。
死が目前に迫ってるにも関わらず明るく陽気に振る舞ったり、ヤスクニで会おうと言った隊員がホタルになって飛んで来たという伝説があったり、新婚の妻に対する想いや夫を想う妻の行動が美しく描かれたり、これまでにもたくさんあった、生き残った者がノスタルジックに想像した特攻隊の真実で、こんなの美化でしかない。クソ面白くもない駄作だった。
「俺たちが死んだら、日本は勝つんだよ」ってどこまで本音だったのだろうか。
芦川いずみはカワイイけど。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。