「私はなぜ書くのか」
よく知らなかったマルグリット・デュラス。各賞を受けた小説も、原作になった映画も数多い。自ら監督した映画もある。
彼女の晩年のインタビュー集。
エクリチュール(書くこと)について、「長い間、私は書く事はひとつの仕事だと思っていました。今ではそれは内面の出来事、何よりも、まず自分の中に空虚を作り、そして、私たちの中で既に明白なことをこし取らせることによって達成する非仕事であると確信しています…苦しいこと、それは、まさに私たちの内なる影に穴を開けなければならないことの中にある。本質的に、内なるものを外なるものに変換することによって、内なる影の根源的な力がページ全体に広がるように穴を開けなければならない。だからこそ、私は狂人たちだけが完全に書くというのです」。
文学の使命とは、「禁じられたものを言葉で表現すること。人々が普通は言わないことを言うこと。文学はスキャンダラスでなければならない」という。
フランスがこれほど残念な形で文化的・政治的にも遅れている理由、それはサルトルにあるとしてるのは面白い。
デュラスにとって、真の映画とは、「その本質は、古めかしく、貧しく、初歩的な形態の中にあると思います。だからこそ、私は映画をその表現のゼロ度、ほとんど原始の状態に導きたかったのです」。古典ということかな?
「死の女神は日本人でしょう。世界の死の女神、彼女は朝鮮からやって来る」
映画「愛人/ラ・マン」を観たいな。
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