「この人を見よ」
クリスマスに「神は死んだ」のニーチェを読んだ。←カッケー、オレ
精神錯乱に陥って狂う前の、ニーチェ44歳の時に書いた自伝みたいなもので、他の著書と違って短いし読みやすかった。
イヤ〜、発狂前の、異様な精神の高揚感、あるいは精神の最後のきらめきだろうか、もう自画自賛の嵐。
「なぜ私はこんなに賢明なのか」「なぜ私はこんなに利発なのか」「なぜ私はこんなに良い本を書くのか」ときて、“毎日が完璧だった“というから。
まあ、彼の哲学と著作について自ら行った解明だね。当時、あまり著作も売れなかったし、評価もしてもらえなかったので、それに対する苛立ちの結果かもしれない。
「何かを攻撃することは、好意の表示であり、感謝の表示である」
「潔癖の本能が、不気味なほど鋭敏に備わってて、どんな人と会っても、その人の魂の最奥の“内蔵”を嗅ぎ分けることができる」
「私は聖者になりたくない。なるなら道化の方がましだ」
「私の運命は、私が最初のマトモな人間であらねばならぬこと、数千年の虚偽と戦う自分だということを自覚することを欲している」
「人類が今まで真剣に考えてきたことは、現実どころではない、ただの想像で、もっといえば病的な、もっとも深い意味で害毒を流す人物たちの劣悪な本能から発した嘘なのだ」
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。