【古典映画】「アパッチ砦」
100円DVD。1948年の、アメリカ古典西部劇映画「アパッチ砦(Fort Apache)」。ジョン・フォード監督作品。
先住民(インディアン・アパッチ族)との紛争が絶えない砦の町に、娘と共にやって来た将軍。
旧来の頑固な軍隊主義で、古参の隊員と衝突しつつも兵を統率し、先住民との紛争解決のために出向くが、手柄を焦るばかりに無謀な作戦を行い、彼の兵隊は先住民によって壊滅させられるというお話だ。
現場を知らない無能なリーダーによって、下の者が散々な目に遭うというのは、映画の中だけではなくて、現実でもフツーにたくさんあることだ。
たいていの場合、そういうリーダーは、自分の経験とプライドを捨てないし、自分が正しいと思い込んでいるから、実情に合わせるということができない。無能な頑張り屋ほどメーワクな存在はないだろう。
ヘンリー・フォンダが将軍役で、西部劇ではお馴染みのジョン・ウェインが将軍とぶつかる大尉役。
将軍の娘フィラデルフィアがシャーリー・テンプルで、父と違い、おしゃまな感じの、イケイケの元気なメッチャカワイイ役で一服の涼となっている。古参の軍曹の息子に惚れて積極的にアピールして、父親の目を盗んでデートを重ねる。
ラストの悲惨な結末までは、ユーモアを交えたりしつつ、ドラマチックで娯楽性も高い。
先住民に対して、将軍は差別的で武力で制圧しようとするが、ジョン・ウェインの大尉は、話し合いで権利を尊重する。
結局、将軍は、自分のやり方をゴリ押しして、たくさんの部下と共に死ぬこととなるが、肖像画が飾られて、「彼は偉大だった」と評価されるのは納得いかないね。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。