【古典洋画】「恐怖省」

「メトロポリス」のフリッツ・ラング監督の、1944年の作品「恐怖省(Ministry of Fear)」(アメリカ)。Amazonプライムにて。

この監督のフィルム・ノワール(犯罪映画)だし、タイトルといい、期待して観たけど、やや複雑でイマイチだったなぁ。

病気で苦しむ妻を安楽死させるために毒薬を手に入れるが、投与をためらってた間に、妻は毒薬を飲んで自殺したことで、2年間、精神病院に入れられた夫が退院となって、帰り道に、たまたま寄った慈善バザーで奇妙な事件に巻き込まれる。そこには、暗躍するナチス・ドイツのスパイ組織の陰謀があった。つまりイギリスの軍事機密を入手して、ナチスに流そうとしてたのを、結果的に阻止したという話だ。

監督自身がナチから逃れてアメリカに亡命しているので、その経験を活かしたのだろう。

謎が謎を呼ぶという展開だが、精神科医や心理学者、降霊会などを登場させ、光と影を効果的に使った演出はフリッツ・ラング監督らしいかも。

でも、ヒッチコックを超えるサスペンスとはならなかったなぁ。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。