【アニメ映画】「メトロポリス」
手塚治虫の原作だから、ヒューマニズムに逃げるクソつまらぬものかなぁ、とは思ったものの、元ネタは1927年のフリッツ・ラングの大傑作であるし、大友克洋の脚本なので期待して観たけど。2001年のアニメ映画「メトロポリス」(りんたろう監督)。Amazonプライムにて。
3DCGを多用した緻密で素晴らしい作画ばかりに目がいって、肝心のストーリーは中途半端で、やっぱりクソつまらぬ作品であった。
原作のアンドロイド・マリアは、ティマというロボットの少女。
CGによる、未来の大都市メトロポリス、都庁のような高層ビル・ジグラット、下層階級が住む暗くて汚いブリキの地下世界の様子は、細かくて眼がチカチカするくらいに、リアルで素晴らしい。
メトロポリスは、人間とロボットの共存都市であり、酷使されるロボットとロボットに仕事を奪われた人間は不満を募らせて、様々な確執が起こり、上の権力者だけが私腹を肥やしていた。
そんな状況を、権力者が自身の権力を永遠のものにするために造らせ、地下のZONEで生まれたティマが解決?破壊?するような流れだと思うけどハッキリとしない。空に撃つ光線の意味もハッキリとしない。ラスト、破壊の中、地下へ落下するティマの意味も行方もハッキリとしない。
作画ばかりに金をかけて、脚本は中途半端となってしまったのか。とにかく俺にとっては駄作だったな。
支配者・権力者が上にいて、階級が低いほど下に住み、煮詰まったところに女神のような異形の存在が現れて全てを破壊して、また一から出直すってのは、人類の永遠のサイクルかもしれないね。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。