「バンクシー」
壁等に絵を描く違法なストリート・アーティストくらいの認識しかなかったバンクシー(BANKSY)。
間違ってはないけど、正体不明の、匿名でゲリラ的に街のストリート等に作品(落書き)を残して、そのコンセプトもブラックユーモアだったり、政治的だったり、社会批評だったり、何かを主張する作品だったりする。
美術作品として高値で取り引きされ、オークションで落札された途端、シュレッダーで裁断される事件を起こして話題にもなった。
一番知りたいのはバンクシーとは何者?だけど、バンクシーの作品はイギリス西部の港町ブリストルから始まったらしい。
ブリストルはロック、パンク、ニューウェーブ等、様々なアンダーグラウンド・アーティストが生まれた場所として有名だが、有名なのがマッシブ・アタック。メンバーの3Dが有力視されてる。多分、チームで作品を残して、彼がメンバーの1人と目されてるらしい。
日本でも、東京都内の港の近くに、傘を差してトランクを持ったネズミの絵が残されてた。
作品は、型紙を用いたグラフィティ(ステンシル・アート)が中心。やっぱり反権力、反政府、反資本主義をイメージするものが多くて、誰かに依頼されることもなく、美術館や博物館に無許可で作品を残したりしてる。
正体不明で突然、ストリートに反体制の作品が現れるって、権力者側をおちょくってて痛快でカチョエエけど、残した作品が高値で取引されるってことは、バンクシーが反対を訴えてたマーケット(資本主義、商業主義)に意図せずにしても乗ってるってことで、この現象はどうなのだろうか?
“反対”を訴える直接的な表現は、作品を眼にした瞬間は衝撃的だけど、果たしてその衝撃が長く残っていくだろうか?
そもそもグラフィティなんていうけど落書きなのだ。街の落書きはそこに住む人々の生活の表現であると思う。極個人的なことであっても、描くことで何かを主張してるわけだから。
ということで、俺は反体制などの直接的な表現よりも、人間の内面が素直に現れたものの方が興味があるね。そういう意味ではアウトサイダーアートの方が好きだ。
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