「鬼才 月岡芳年の世界」
幕末から明治にかけて活動した浮世絵師、月岡芳年(ヨシトシ)の残酷絵(無惨絵)は、昔昔、「月刊太陽」か何かの雑誌で見て、大きな衝撃を受けたことがある。
スプラッターのような凄惨な血みどろの場面を描いたもので、そこには、サディズムとマゾヒズムの激しいエロティシズムが込められており、一度見たら忘れられなくなる。
多分、当時は発禁処分を受けたのではないか?
やはり、人間の情念を表す究極の姿は、臓物が飛び出て、血にまみれて、苦痛の表情で真の“裸”になってる様だろう。もしくはその逆、恍惚の快楽に身を委ねている様だ。
三島由紀夫も“デカダンス美術”と称賛しており、谷崎潤一郎や江戸川乱歩、伊藤晴雨も同様。
芳年は、リアリズムを追求する浮世絵師で、幕末に斬り落とされた犯罪者の首や、戊辰戦争の遺体などを見て回って写生したという。女を吊るすSMのような絵もあるが、実際にモデルを吊るして写生したらしい。
確か、幼い息子の前で、父が切腹して自ら首を斬り落とそうとしてる絵もあったような…。
俺にとっては、芳年といえば残酷絵だけど、作品は、歴史絵・美人画・風俗画・古典画など、多岐にわたる。てか、コッチがメインだ。
西南戦争を描いた歴史絵巻もある。
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