Ⅰ ウイーク・ソートで?
僕が初めて「フラジャイル」という言葉を意識に留めたのは、ステイングの『フラジャイル』だろう。
ステイングは人間の愚かさを嘆き『フラジャイル』として伝えた。
『フラジャイル』と言うタイトルの曲はその後、日本でも数多くリリースされた。
Every Little Thingの『フラジール』もその内の代表と言ってもいいのだろう。
あらゆるところで『フラジャイル』は蠢いている。
『フラジャイル』と言う言葉で何がイメージされるだろう。
弱さ、傷つきやすさ、壊れやすさ、幼さ、病弱。
最近では“ANTIFRAGILE”と言う言葉も造られ、曲名にもなっている。“壊れにくい”と言う意味の“造語”だ。
松岡正剛が記す“フラジャイル”は多様な“フラジャイル”だ。
おおむね「弱さ」は「強さ」の設定によって派生する。
「強さ」の相対として「弱さ」は浮かび上がり、そして深淵さを帯びる。